原因不明の車の故障、虫や小動物の仕業かも?

2025年2月21日

故障車をお預かりして自動車の修理をする際、まずは原因の特定から始まります。

この原因特定の難易度はピンキリで、一目瞭然の時もあれば、時間をかけてもなかなか特定できないケースもあります。

最近は診断機で故障箇所を特定できるのですが、文明の利器を使っても迷宮入りすることは珍しくありません。

そんな時、私はサービススタッフに半分冗談で

「ネズミに配線齧られてるんじゃないの?」

と言うことがあります。それを聞いたサービススタッフは

「そんなわけ無い」

と返してくるのですが、実は私が言っていたことはありえない話ではない、それどころか予想以上に多いのかもしれません。

その原因は、環境負担の少ない植物由来の素材を使用するようになったから。ネズミ等のげっ歯類は死ぬまで歯が伸び続けるため、ある程度硬いものをかじらなければなりません。どうせかじるのなら、少しでも美味しそうな植物由来の成分が含まれている方がげっ歯類にとっては魅力があるのでしょう。

自動車メーカーもこの問題で訴訟になったこともあったので、最近は忌避剤を練り込んだりする等、対策されているそうです。しかし、対策以前の車両はネズミにかじられる可能性があります。

厄介なのは、ネズミに配線をかじられたことによる故障は、原因の特定が非常に困難なことです。自動車の配線は複雑に張り巡らされていますが、配線は見えないところに隠されています。その一部がかじられていた場合、そこにたどり着くことは至難の業。

エアフィルターやホースにリスがどんぐりを詰め込んで壊れたり、猫やハクビシンがエンジンルームに入ったり、小動物や虫が原因で車が故障することはあり得るのです。

昔アメリカで、マツダのアテンザがクモが巣を作って燃料タンクが損傷したことがありましたね。


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