中国EVメーカーLEAPMOTORと手を組むステランティス
ここ最近、EV普及に暗雲が漂い始めていますが、中国のEVメーカーのリープモーター(零跑汽車)は勢いを失っていません。それどころか、リープモーターは提携しているステランティスと格安EVを欧州で販売する戦略を進めています。
ステランティスはリープモーターとの合弁会社、リープモーター・インターナショナルに51%出資しており、リープモーター製品の中国国外での製造、輸出、販売の独占権を保有している。
EUが中国製EVに対して追加関税を課すと発表している一方で、ステランティスがリープモーターとの合弁事業を通じて欧州市場に中国製EVを導入するというこの動き、矛盾しているように思えませんか?(最近この追加関税の税率を引き下げる方針を打ち出していますが…)
いずれにしてもステランティスディーラーの販売網で販売するためには、関税回避をしなければなりません。そこで、生産をポーランドのティヒ工場で行うことで中国製EVの関税を回避すると言われています。
関税をかける側が、関税回避する手法をとる…、貿易って複雑です。
ステランティスはリープモーターと手を組んで、コストメリットを活用したいのだと思います。欧州や英国では低価格EVのダチア・スプリングに注目が集まっています。打倒ダチア・スプリングが目標なのでしょう。
ドイツの自動車メーカーが中国との関係で苦境に立たされている状況の中、ステランティスがリープモーターと手を組む戦略は、非常に興味深い動きです。しかし、EV戦争で生き残るためなら手段を選んでいられない、これが本音かもれません。
ただ、ステランティスも苦し紛れにリープモーターと組んだのではなく、その先を見据えた戦略だと思われます。
しのぎを削る自動車メーカー、最近の自動車に関するニュースがとても面白いです。
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