レカロ・オートモーティブ 破産申請
先月末にドイツの自動車シートメーカー、レカロ・オートモーティブが破産申請をしたとのニュースがありました。
レカロは自動車のシート以外にも、航空機や列車、船舶、オフィス、ゲーミング、娯楽施設や子供用の椅子を製造していますが、今回破産申請をしたのは、レカログループのレカロ・オートモーティブです。
レカロ・オートモーティブが破産申請をするに至った原因は複数あると言われています。
・新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる需要低下
・業界のあらゆるコスト上昇
・EVシフトの影響で
・急激な技術革新
・中国自動車メーカーの躍進による価格競争激化
この中のEVシフトがどう影響しているのかは詳しく分かりませんが、バッテリーをフロアに配置する関係でシートの構造要求に大きな変化があったり、TESLAやBYD等のEVがシェアの伸ばし、レカロシート装着車両のシェアが低下した可能性も考えられます。
さらにここにとどめを刺したのが、”主要契約の喪失”と言われています。主要契約がどこなのかは公にしていませんが、VWグループのハイエンドモデルスポーツカーだと思われます。ポルシェ718シリーズやアウディR8はレカロシートを使っている代表的なモデルです。しかし、ポルシェ 718シリーズのガソリンエンジン搭載車と、アウディR8は生産終了が発表されました。高級スポーツカー向けと言うニッチな需要で商売していたレカロ・オートモーティブにとって、かなり大きなダメージになります。
なかなか厳しい業界ですね。
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