フォード株価急落の理由
昨日フォードに関するBLOGを書きましたが、今日もフォードに関する内容になります。
24日にフォードの株価がストーンと急落しています。
2024年第2四半期決算発表で、売上高は市場予想を上回りましたが、純利益は予想を下回り株価が大幅に下落しました。
純利益が予想を下回った原因は
故障が多かった
です。
フォードは2024年初めから何と31件ものリコールを実施しており、366万台の車両がその対象になっています。
リコールの内容をいくつか取り上げると
- F-150ピックアップトラックの668,000台(内米国国内対象は552,000台)
走行速度に関係なく突然1速にシフトダウンしてしまうという、極めて危険な不具合です。
- SUVのエクスプローラー189万台
Aピラーのトリムが外れて脱落し、後続の車両に危険を及ぼす恐れがあります。
- ブロンコスポーツとマーベリックの45.6万台
電圧低下を検知できないトラブルが発生していて、最悪電源が喪失して低速走行時にエンジンが停止し、ハザードランプも点灯させられなくなる恐れがあるそうです。
- マスタング 30.7万台
ステアリングホイールが意図しない回転を引き起こす可能性があるそうです。走らせていた車のハンドルが勝手に回りだしたらどんなに恐ろしいことか…。
31件ものリコール実施によって、保証修理に費やしたコストが8億ドル(1,232億円)も増加しました。現地メディアでは、あれだけ不具合の多いテスラですら8件のリコールなのに…とコメントしています。
フォードは、以下の3つの主要部門に事業を分割しています。
・Ford Blue:内燃機関(ICE)車両を扱う部門
・Ford Model e:電気自動車(EV)を扱う部門
・Ford Pro:商用車を扱う部門
内燃機関車両を扱うFord Blueと、商用車部門のFore Proは黒字が出ていますが、EV部門のFord Model eは赤字が続いていて、第2四半期も11億ドル(1,694億円)の赤字を出しました。
こんな感じでフォードの業績を悲観して株価が急落したのですが、
「悲観は買い」
と言う格言がありますが、ここらで一発勝負してみよう!って人も出てくるかもしれません。しかし、品質に関する問題は一過性のものではなく、管理体制を大きく改めなければ影響が長引く可能性があります。でも、影響が長引くって、それも悲観なのかな?
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