いつでも給油できる有り難さ

2024年6月26日

アフリカで最も経済が発展している国、ナイジェリア。人口は2億人を超えていて、ナイジェリア国民の平均年齢はなんと18歳。

因みに日本の平均年齢は48.6歳、モナコに次いで世界2位です。少子高齢化に直面している日本から見ると、平均年齢18歳と言う数字は想像もつかないくらい若く、とても羨ましく思いますよね。しかし、物事を1つの側面から見るのは誤った判断を招く恐れがあります。日本は医療のレベルが高く、基本的に誰でもそれを利用できますし、健康に対する知識や食生活、環境も世界の上位に位置しています。

ナイジェリアや他のアフリカ諸国には日本から多数の中古車が輸出されています。嘘か本当か、アフリカで一番よく知られている日本語は

「ETCカードが挿入されていません」

と言われています。

現地の人々は、ETC車載器から発せられる
「ETCカードが挿入されていません」
という日本語の音声案内を何を言っているのか理解できず、さっぱり分からないまま乗っていたそうです。最近はこのETC音声案内がある=安心の日本の中古車、になっているみたいですね。

さて、そんなナイジェリアはどんどん海外から中古車が輸入されているのですが、車が増えても給油インフラが整っていないのでガソリンを入れることがちても難しくなっています。

去年、ナイジェリアは給油がとても難しく、若いエンジニアによるEV開発が注目されている、という記事を書きました。

しかし、燃料不足はさらに状況が悪化していて、運が良ければガソリンスタンドに朝から並んで昼過ぎ頃に給油が可能。しかし、5時間、6時間待っても給油できず、徹夜でガソリンスタンドに並んで給油する人もいるとか。首都のアブジャでは、給油待ちの車列が2.9キロ近くまでになったこともあるそうです。

ナイジェリアは産油国ですが、国内で石油を精製する能力がないので、ガソリンは海外からの輸入に頼っています。また、停電がとても多いナイジェリアでは、不安定な電力供給を補うために多くの燃料を発電機に使用しなければなりません。

ガソリン不足で、燃料価格も高騰しているので、多くのナイジェリア国民はろくに仕事もできないと困っています。燃料が買えないということは物流にも影響が出ます。しかし、国営石油会社のNNPCは国民がガソリンを買えなくて苦しんでいようが知ったこっちゃない、と考えているようです。

NNPCは給油インフラやガソリンを製造する精製施設開発にはほとんど投資せず、政治家に金をばらまき、利益を独占することしか考えていないようです。政治の腐敗によって石油会社の新規参入が困難なので、この問題は当分解決しそうにないですね。

好きな車と、暮らそう。

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