欧州の港にインベーダー
コンテナ海上貨物等のニュースを扱っている英国のLoadstarや、クリーンテクノロジーやEVに関するニュースを扱っているcleantechnicaの情報によりますと、欧州の港がある侵入者によって深刻な状況に陥っているそうです。
その侵入者とは、欧州に輸入されている大量の中国のEVです。大量の中国EVが港のスペースを埋め尽くしてしまっているのです。
埋め尽くすと言っても、一時的に保管されてすぐに港から搬出されれば何の問題もありませんが、港に居座り続けているから問題になっているのです。
なぜこのような事態に陥ってしまったのでしょうか。その主な原因は2つ。
1つは、中国EVメーカーの欧州での販売網が未熟であるから。
もう1つは、輸送能力不足です。
欧州の港に殺到した中国EVは、買い手が見つかるまで公共のスペースを長期間の保管場所代わりとして利用。本来陸揚げして輸送するまでの間のみ保管が許されるスペースをデポとして利用しているので、当然欧州の港の関係者は憤慨しています。
急に中国のEVが売れるようになっても売りさばく能力が不足していて、定期的に車両を運搬できる物流システムも構築できてい状況なのに、どんどん欧州に中国EVが送り込まれています。後先考えずに進めてしまうところがなんとも中国らしいですね…。
貿易の要である港が混乱してしまうと、その現場が困るだけではなく、物流全体に悪影響が及ぶ恐れがあります。物流が遅延し、サプライチェーンも混乱します。こんな常識破りなことをするから関税を100%にするべきだ!と言われちゃうんですよ。
欧州が中国EVが脅威をもたらすと言っていたことが実際に起こり始めているようです。
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