欧州市場で中国EVが20%シェア、でも本当のシェアは?

2024年4月1日

carscoops.comの記事によりますと、欧州で販売されているEVの5台に1台が中国製だそうです。

「もうEVの20%が中国製なのか!」

と言う意見もあれば

「なんだ、中国EVの台頭を恐れていたのにまだ20%なのか」

と言う意見もあるかもしれません。

しかし、実際には「もう20%、まだ20%」ではないそうです。

例えばVOLVOやMGは今や中国企業の傘下です。

また、以下の東洋経済ONLINEの記事
欧州自動車大手、中国生産のEVを全世界に輸出へ
BMWは「ミニ」のEVを24年から、ベンツやVWも続々

以前は、中国で製造されたドイツメーカーの車は、主に中国国内向けの販売に重点が置かれていました。ところが、東洋経済ONLINEの記事に書かれている通り、BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンのEVも中国で製造して世界に輸出されることになると言うのです。

中国で製造した方が部品調達のしやすさ、コストや納期等の観点からもメリットが大きいようです。コストについては、日本を抜いてGDP世界3位になったドイツでは、最近ストライキが相次いでいて賃上げラッシュになっています。この状況だと、国外で製造したほうがコストダウンになるのでしょう。

賃上げ要求も度を過ぎると企業の競争力が低下し、結果的に労働者の首を締める可能性があります。日本は言うまでもないかもしれませんが、GDPで3位になったドイツもそこそこ問題山積なのではないでしょうか。

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