アメリカの新車購入で邪魔になるマークアップ

2024年3月5日

アメリカで人気のある車を購入する際に避けて通れないのがマークアップ。

例えば
Aさんが車両購入を検討。
ホームページで希望車種のMSRP(メーカー希望小売価格)が50,000ドルと記載されていたとします。

ところがディーラーでいざその車両を購入しようとしたら、店頭の販売価格が60,000ドルになっていました。

MSRPの50,000ドルと、店頭での60,000ドルとでは10,000ドルの差がありますが、この10,000ドルこれがマークアップと呼ばれています。

3年前、フォードのブロンコが新車販売されたときにも、MSRPと実際の販売価格が大きく開きました。

新型のブロンコは

「往年の名車が復活するぞ」

と話題となり、多くの人がブロンコ購入を検討。そこに新型コロナウイルスパンデミックによる世界的な部品不足の影響が重なって、ディーラーが高額なマークアップを設定しました。

このマークアップ、アメリカから日本(海外)に輸出すると分かると、ディーラー担当者はさらに上乗せしてきます。
・円安
・アメリカの物価高
・マークアップ
と、輸入の逆風三拍子が揃っているので、今は北米からの輸入もとても厳しいです。

「アメリカはアルバイトでも月に20日仕事をすれば月収40万円、日本は衰退国だ!」

と騒がれていますが、給料が高いアメリカでも新車販売におけるマークアップは悪しき習慣だと思ってるようです。

↓のリンクはNo Markup Fords 情報サイト
https://www.corningford.com/no-markup-over-msrp.htm
https://www.facebook.com/groups/827014681851841/

マークアップ無しや、MSRP以下で売られているフォード車の情報がシェアされています。

ところがここ最近、ブロンコのマークアップがほぼ無くなりました。それどころかMSRPよりも下の価格で売られるようになってきました。車両の供給台数が増え、供給不足が解消に向かっているのだと思いますが、それだけではありません。

インフレのアメリカは物価高を抑えるために政策金利を上げ続けてきました。それによってオートローン金利も上がり、車の購入を控える消費者が増えていることも大きな要因になっていると思います。

因みに日本にはマークアップと言う悪しき習慣はありませんので、トヨタのランドクルザーやアルファードのように、中古車価格が新車価格より高くなる現象起こります。

好きな車と、暮らそう。

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