欧州自動車メーカーが自動車版エアバス?

2024年2月23日

やばい、このままでは航空機はアメリカの企業による寡占状態に陥ってしまう、という事でフランス、ドイツ、スペイン、イギリスの4つの国の航空機メーカーが出資して設立されたのがエアバス社です。

航空機市場における競争関係はエアバス vs. ボーイング一ですが、仮にエアバスが存在していなかったら、航空機の機体価格はべらぼうに高くて、それでいて技術的な競争も生まれないため、航空運賃も今のような価格にはなっていなかったかもしれません。

ここまでが前置きになりますが、どうやら欧州自動車産業は自動車版エアバスを検討しているみたいです。

BYDやテスラの存在、トヨタのハイブリッド車や水素エンジン車、固体燃料電池等、今後ますます競争が激化するであろうEV市場で優位性を保ちたいのでしょう。

しかし、この自動車版エアバスは航空機のエアバスのように上手く行かない可能性が高いと思います。

航空機と違ってEV市場の技術革新はとても早いです、開発のプロセスや意思決定でノロノロしていると時代遅れの製品を生み出すことになります。

また、そもそも現時点で革新的な技術力が無い者同士が手を組んでも意味がない、と言う意見も出ています。例えばテスラとBYDのように常識を覆すようなイノベーションを可能にした2社が手を組んだとしたら、相乗効果を期待できます。しかし、テスラやBYDの存在に怯えている欧州の各自動車メーカーが自動車版エアバスをやったとしてもどうなんでしょう?

また、自動車メーカーは既に提携や提携解消、吸収合併を繰り返していて、かなりややこしくなっています。欧州自動車メーカーと言ってもルノーは日本の自動車メーカーの日産とパートナーシップ関係を構築していますので、自動車版エアバスは簡単えはないでしょう。

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