Li Autoが来るか!?

2023年11月11日

Li Autoと言う中国の自動車メーカーをご存知でしょうか。

中国のEVメーカーのビッグ3と言えば、BYD、NIO、Xpengです。BYDが設立されたのは1995年なので、EVの新勢力企業と言う括りだと、NIO、Xpeng、Li AutoがEVの新勢力御三家になると言われています

なると言われています、と書いたのは、実はLi AutoはまだBEV(バッテリーのみの完全EV)は販売しておらず、現時点ではPHEV(プラグインハイブリッド車)しか販売していないからです。

中国のEVで日本でも話題になっているのはBYDです。今年から日本にも正規輸入されるようになりBYD、BYDと騒がれていましたが、ここ最近Li Autoが驚異的な成長を見せています。

Li Autoの強みは独自のバッテリーシステムにあります。Qilinと呼ばれる第3世代CTPバッテリーで、来年2月に燃料タンクの無い完全なEVのLi MegaにQilinが搭載され予定です。Youtube動画を貼りましたが、Qilinが11分程で空に近い6%から80%まで充電できている映像です。Qilinは冷却構造の改良により熱暴走も防ぐそうです。12分で500kmの航続距離できる充電ができるので、長距離移動でもこの充電施設があれば待っていられる時間ですね。

中国では10月のLi Autoの販売台数がTESLAを大幅に上回りました。

TESLAの急速充電システムのスーパーチャージャーの最大出力は250kwですが、Li Autoの急速充電はなんと最大522kW。電力に詳しい人じゃなければ522kwってどんなもん?と思われるかもしれませんが、そこそこの規模の工場、もう少し分かりやすく言うと100世帯位の電力を賄える電力だそうです。

来年2月発売予定のLi Megaの全長は535cm、全幅196.5cmとかなりの大きさです。このサイズのミニバンですが、0→100km/h加速タイムは5.5秒と爆速。バッテリー容量はテスラモデルXを上回る102.7kWh。フロントモーターの出力が211馬力、リアモーターの出力が333馬力、合計544馬力に達します。あまり”ねじり剛性”を気にする人はいないかもしれませんが、Li Megaのねじり剛性は44,000Nmとかなりの高剛性。ちなみにポルシェ911(992)のねじり剛性が39,000Nmです。

Li Megaの新車価格は50万元位だそうです。日本円で10,400,000円位なのでテスラ・モデルSやモデルXよりも安価ですね。それでもテスラみたいにブランド力が無いのでかなり高額に感じてしまいます、スペックは凄いんですけど。これで売れまくったらEVの勢力図が塗り替わるかも。

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