今、中古車を取り扱っている業界界隈でざわついているのが自動車税の消費税問題です。

中古車販売店は、オートオークションから車両を仕入れることが多いのですが、今月からオークション会場から送られてくる精算書に月割り分の自動車税にも消費税が掛かるようになりました。

どうやら今月からスタートしたインボイス制度が絡んでいるみたいです。

Xでも、
「今後は自動車税にも消費税を加算してお客さんに請求しないといけない」
「自動車税も二重課税かよ」
と呟いている車屋さんがチラホラ。

実はこの件、今月からオートオークション会社から月割分の自動車税に消費税が掛かるようになりましたが、元々未経過分は消費税の課税対象でした。

ちょっとややこしい話になりますが、中古車を購入する場合、

・車検が切れている車両
・車検が残っている車両

のいずれかになりますが、車検が切れている車両は自動車税が発生します。車検が残っている車両については自動車税は発生しませんが、未経過分の自動車税相当額を購入者に支払って頂くことになります。自動車税には消費税は掛かりませんが、未経過分の自動車税相当額については”資産の譲渡等の対価”にあたるので、消費税が掛かります。

自賠責保険についても同じことが言えます。車検が残っている中古車を購入した場合、自賠責保険の未経過分には消費税が発生します。

新車は車検が無い状態から新規車検を受けることになりますので、未経過分は存在しません。

税金をとられることは面白くないと思いますが、文句を言うべきところは13年経過の自動車税・重量税の重課と、燃料の暫定税率ですね。車は税金を回収するためのマシーンじゃないんですよ！

あと、自動車販売店は税金やら保険が絡んでくるので経理がとても複雑です。もっと簡単にならないものか？

好きな車と、暮らそう。

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