消滅しかけたMGが復活していた
イギリスの名門自動車メーカーMGは、MG TFの販売を最後に日本から撤退しました。
記憶に新しいところではMGFやRV8、ZTが日本に正規販売されていましたね。
MGは輸入車の中でもかなりマニア向け、MGの良さを分かっている人からは厚い支持があっても万人から選ばれる車ではありませんでした。
日本での販売台数は1979年の1,128台が最高で、3桁を記録した年は7回、それ以外の年の登録台数は2桁。
MGは世界ではある程度の台数が販売されてきましたが、2005年に破綻してしまい、しばらく世界の販売台数0台が続きます。
MGが息を吹き返すことなんてあるのだろうか、と思っていましたが、思わぬ形で今現在世界で売れるメーカーに生まれ変わっています。
ただ、中身は当時のマニアックで独特の雰囲気のあるMGではありません。破綻した後、中国の南京汽車がMGのブランドや工場、知的財産権、雇用ごと買収。その2年後に南京汽車は同じ中国の上海汽車集団(SAIC)に買収され、今は上海汽車集団の傘下にMGはあります。南京汽車がMGを買収しようとしてた頃、上海汽車集団もMGを買収しようと狙っていましたが、南京汽車の方が良い条件を提示したので南京汽車が獲得したそうです。結局上海汽車集団の手にMGは渡りました。
MGはここ最近欧州や東南アジア、オセアニアでも販売台数を伸ばしていて、欧州にはEVの生産工場を建設して更に販売台数を伸ばそうとしています。日本ではMGと言うブランドを忘れかけている、あるいは知らない人が多いのかもしれませんが、そこそこ売れっ子になっていたことを知っている日本人は少ないのでは?
東南アジアのタイは日本車が強かったのですが、今はそこにMGが食い込んできて、SUVやEVがここ2~3年で急激に販売台数を増やしています。
昔のMGの名残はロゴマークだけ?
欧州ではMG=英国のブランド、のイメージが強く残っていて、価格も低めに設定されているので抵抗なく購入できるのでしょうか。車についてあまり詳しくない人は中国車だと知らない人もいるとか。MGの販売台数に関する面白いデータがあって、中国では自国ブランドのMGの販売シェアは0.3%位とかなり低いことです。
好きな車と、暮らそう。
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