冠水している道路に突っ込んでしまう心理

2026年9月9日

昨日名古屋及び周辺の豪雨はかなり酷かったです。

幸い弊社は無事でした。

前を流れる香流川もまあまあやばい状況でしたが、東海豪雨の後に洪水対策として新屋敷橋の支柱を撤去していました。

支柱がなかったので、水がぶつからずにスムーズに流れたのだと思います。

名古屋は東海豪雨を経験しています(ある程度の年齢の人は)。その時よりはマシでしたが、今朝通勤するときにも、道路上に不動車が何台も止まっていました。その不動車の横を走りながら、なぜ人は無茶な運転をしてしまうのか気になり、考えてみました。

なぜ冠水している道路を走ってしまうのか

ニュースやワイドショーで、車が冠水した道路に突っ込んで停止してしまう映像を見ると

「そんな無茶するから止まるんだ」
「なぜ自爆するんだ?」

と思う人も多いと思います。

しかし、冠水している道路を突っ走ろうとしてしまう理由があるはずです。

1. 単なる知識不足で突っ込む

    • 正常性バイアス、楽観主義バイアスが働いて、「このくらいなら大丈夫だろう」「自分の車は大丈夫」とリスクを過小評価してしまう心理。水深がタイヤの半分の高さでマフラーから水が入る、アンダーパスの深さが目視ではわからない、という物理的な知識不足もあると思います。しかし、これだけテレビやSNSでいとも簡単に自動車が水没することが広まっていますので、他の理由もあるはずです。

2.前の車が行ったから突っ込む

    • 冠水している道路に直面した際、前の車がそのまま突っ込んで進んだので、「自分も行ける」と思って同じ行動をとってしまう人も多いと思います。同調行動や多数派同期バイアスがリスクを過小評価してしまうのです。前の車が大型車や最低地上高の高いSUVの場合は行けても、自分の車が行けるとは限りません。そして、突っ込んでしまったら基本的に渡り切るか、止まってしまうかのどちらかです。

3.後ろから車が来るから引き返せない

    • 冠水している道路に直面してしまい、かつ左右にも逃げ場が無い1本道の場合、止まったりUターンしたりしたら後ろの車に迷惑がかかる、というプレッシャーから、危険とわかっていても突き進んでしまう心理。集団同調圧力、状況的強制力が「引き返す」と言う選択を排除してしまうのです。私はこれがかなり多いと思っています。

4.ただ止まってじっと収まるのを待つことが難しい

    • 車を運転中に、あっという間に道路が冠水するような豪雨に巻き込まれた場合、安全地帯で止まって待つことがベストだと思います。しかし、「早くこの危険な状況から脱出したい」「早く家に帰りたい」という目的意識が危険回避の判断を鈍らせます。「何もせず車内で待つ」という行動することをやめるという状態は、なかなかできることではありません。これが「30分待てば安全になる」というような確かな情報があればまだ待てると思います。しかし、それが分からなかったり、あまり知らない土地の道路上では待つことが正しいのかも分からなくなるのです。

実際にこの状況に直面して

実は昨日、道路を走っていて、

4.ただ止まってじっと収まるのを待つことがなかなか難しい

この状況に陥りました。守山区の志段味の方に用事があって、帰りに凄まじい雨に巻き込まれました。要冷蔵の食べ物を沢山積んでいたので、「止まって待つ」は極力避けたいと思ってしまったのです。また、早く帰らないと渋滞が悪化して、いつ帰れるかわからなくなる、という不安もありました。

ただ、後ろから車が来るから引き返せない、この状況にも直面しましたが、「さすがにこれは進んだらやばい」と思ったので、思い切って引き返す決断ができたのは良かったと持っています。

「そんな無茶するから」と他人事として見ていた映像も、いざ自分がその状況に置かれると、簡単には正しい判断ができないものだと痛感しました。また、昨日大混乱の中を運転していて強く思ったことがあります。それは、車の水没回避や一刻も早く帰りたいという気持ちばかりに気を取られて、ドライバーが事故回避という最も重要なことを忘れがちになる、ということです。


好きな車と、暮らそう。

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