他国メディアがBYDのラッコのニュースを報じる理由

2026年7月31日

BYDの軽EV、RACCOが日本で発売されました。

日本独自の軽規格として販売されたBYDのラッコは日本と中国で大きな注目を浴びています。興味深いのは、日本独自の軽規格であるBYDのラッコに関するニュースをアメリカ、インド、欧州、マレーシア等の自動車に関するニュースサイトでも報じられていることです。

なぜBYD RACCOは世界でも注目されているのか?

日本独自の軽規格の車両であるラッコを、なぜ世界の自動車ニュースメディアが取り上げたのでしょうか?

その理由の1つは

外国メーカー初の、軽規格専用に開発された量産車

日本国外メーカーで初めて日本の軽自動車規格の車両を専用設計して販売したからです。Smartの軽登録車は、日本の軽自動車規格を狙ったわけではなく、販売した車両が軽い調整でたまたま日本の軽規格内に収まっただけ。

もう1つの理由は

BYDのマーケティング能力+適応能力に興味がある

BYDは日本独自の軽規格専用にゼロから開発された量産軽自動車としてラッコを投入しました。

  • BYDの嗅覚
    日本の軽自動車規格は小さな市場と思われがちですが、年間150万台~160万台販売しています。この数字、オランダの乗用車新規登録台数の4~5倍、ベルギーの3~4倍。スウェーデン+ノルウェー+デンマークを足した規模になります。この小さな車の大きな市場に目をつけたのがBYDです。
  • ローカライゼーション能力
    BYDはただ車両サイズと出力を軽規格内に合わせただけではなく、日本の軽自動車を徹底的に研究。日本の消費者が軽自動車をどう使っているのかもかなり調べ上げています。日本の軽自動車の日本人が好む装備をてんこ盛りにし、しかも圧倒的な開発速度とコスト競争力で勝負を挑んできました。”ラッコ”と言う親しみやすいネーミングも市場調査した結果だと思います。

つまり、他国の自動車メディアは、BYDの参入障壁を乗り越えどこへでも出撃できる能力に強い興味を示していると言えます。

ただしBYDが苦戦する日本の障壁がある

確かにBYDは特殊な参入障壁を乗り越えて日本の軽規格内のラッコの投入しました。

軽市場投入ができたラッコは、コストパフォマンスが高いからと言って売れるとは限りません。なぜなら日本国内には以下の障壁が存在するからです。

  • 国産軽EVより低いEV補助金
  • EV比率そのものが低い
  • ホンダ・スズキ・ダイハツへの強い信頼
  • 中国メーカーに対する警戒心
  • 既存の軽自動車販売及び整備ネットワーク
  • リセールバリューを気にする

とは言え、自宅で充電できる環境の人にとっては、装備も良いし保証も長いので「買ってみよう」と考える人も意外と多いかも?


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