フランスの燃料価格が歴史的高値
1. フランスの現状:歴史的高値と相次ぐ暴動・抗議活動
フランスの燃料価格が過去最高水準を更新し続けています。
- SP95(レギュラーガソリン相当)
約 2.10〜2.19 ユーロ/L(約 376〜392 円) - 軽油
約 2.25〜2.35 ユーロ/L(約 403〜421 円)
ディーゼル車は満タン(50Lの場合)給油すると2万円が吹き飛ぶ計算になります。
フランス南部では燃料高に苦しむ漁師らが石油貯蔵所の入口を封鎖。約100台のタンクローリーが足止めされ、機動隊が出動する緊迫した事態に発展しました。
また、北部のドゥエなどでは、ガソリンスタンドの給油機や液晶画面が壊され、壁に「泥棒(Voleurs)」と大きな落書きが残される事件が相次ぎ、一時休業を余儀なくされる店舗も出ているのだとか。
2. なぜここまで原油価格が高騰しているのか?
今回の高騰の最大のトリガーは、中東情勢の緊迫化です。今日もWTI原油先物は104.76ドル(14:15時点)とかなり高騰している状況。
ホルムズ海峡だけでなく、サウジの迂回パイプライン、紅海ルートまで、代替の効かない複数の輸送路がほぼ同時に機能不全に陥ったことで、状況が悪化したと言えます。
3. 日本のように一律の補助金は出ないのか?
燃料価格高騰で国民の生活が限界を向かつつあるフランスですが、日本みたいに政府がガソリン元売りに補助金を出して価格を抑えられないの?という疑問が浮かびます。
フランス政府もできるのであれば補助金を出したいはずですが、それができない理由があります。
しかし、EU(欧州連合)加盟国には、国家の財政赤字をGDP比3%以内に抑えなければならないという条約・成長協定があります。フランスはすでに財政赤字がこの基準を超えていて、EUから赤字削減を求められる状況。これ以上赤字を増やして補助金をばら撒くことが、EUの法律上困難なのです。
もう1つの理由は、フランスの通貨は共通通貨のユーロです。円建てで国債を発行し、日銀が買い支えることができる日本とは異い、フランス単独の判断でお金を増刷して財源を作ることができません。
ただし、通勤で車が必要な低所得者層向けに一括100ユーロ(約17,900円)の燃料手当を支給するピンポイント支援は行っています。
4. 今後リッター3ユーロ超えも?
ヤフーニュース記事には、
“フランス国内では今後、ガソリン価格が「1リットルあたり3ユーロ」に達する可能性も指摘される”
とありますが、原油価格がさらに大幅に上がればリッター3ユーロ(537円)超えもあるかもしれませんね。
もしそうなったら、
「フランスは大変だなー」
では済みません。日本もかなりヤバことになります。
好きな車と、暮らそう。
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