メルセデス・ベンツGクラスの新車を買うには高級車1台分のマークアップが必要
motor1の記事に、メルセデス・ベンツのGクラス(特にAMG G63)をMSRP(メーカー希望小売価格定価)で購入することは事実上不可能であることを述べている記事がありました。
日本で正規販売店からメルセデス・ベンツを購入する際、定価販売なので、例えば車両価格1,000万円のメルセデス・ベンツを正規販売店が200万円利益を上乗せした1,200万円にして販売することはできません。
一方、アメリカの正規販売店では、あくまでMSRP(メーカー希望小売価格定価)なので、1,200万円にして販売することは日常的に行われています。
この200万円の上乗せがマークアップと呼ばれるものです。
特にメルセデス・ベンツGクラスはマークアップが高額で、AMG G63に至ってはメーカー希望小売価格に高級車1台分くらい上乗せしないと購入することができません。
そんなアメリカでも、目先の数万ドルの利益(マークアップ)を取るよりも、長期的なビジネス戦略としてMSRPで販売する正規販売店も存在します。もう少し具体的に言うなら、祖父の代、父親の代から何十年もその店で買い続けてくれている地元の名士や老舗企業のオーナーのような、世代を超えた顧客を多く持っているような店です。
勿論そのようなディーラーで人気車種をMSRPで購入できるのは、上顧客のみ。このような店舗にノコノコとアタッシュケースやボストンバッグに30万ドルの現金を入れて「AMG G63を売ってくれ」と言っても、「お引き取りください」と断られると思います。
Gクラスのマークアップが高い要因
興味深いのは、Gクラスのマークアップが高い要因です。
主な要因は
・生産台数が限られている
・リセールバリューが非常に高い
・圧倒的なブランド力と商品力
これ以外にも、税制が一部の法人需要を下支えしていると言われています。アメリカでは、車両総重量が6,000ポンド(約2,722kg)を超えてる車両は、初年度にかなり大きな減価償却を計上できることです(数年前はやり方によっては全額減価償却できていました)。
車両総重量6,000ポンドの減価償却優遇は、元々の目的は建設業や配送業等の仕事で使う車の優遇措置でした。以前Gクラスはこの優遇措置の圏外でしたが、世代を重ねるごとに重量が増して、税制優遇の範囲内に入りました。
富裕層は専門家の助言を受けながら、法律で認められた範囲で税負担を最適化するアドバイスを受ける機会も多いのでしょう。
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