アメリカの自動車メーカー「小型車は儲からないからもう作らん!」
以前はアメリカの自動車メーカーも手頃な価格のセダンやコンパクトカーを製造していました。しかし現在、これらの選択肢が驚くべきスピードで姿を消しています。
小型車はもう儲からない?
多くの米自動車メーカー(特にデトロイトのビッグ3)が小型車から撤退した最大の理由は、利益率の追求をした結果です。規制対応コストを考えると、車両価格を高く設定できるSUVや大型ピックアップトラックの方が、利益が出やすい構造になっています。また、メーカーにとって、限られたリソースを薄利多売の小型車に投じるより、高利益の大型車に集中させる方が株主に対しても説明がつきやすいのでしょう。
小型車が消えた理由はメーカーの都合だけではない
アメリカでは所得格差が広がり、車両価格が上がっても購入できる層と、そうでない層が明確に分かれました。自動車メーカーはK字格差(K字経済)右上の顧客に重点を置いた結果、利益率の低い車種が切り捨てられる形になりました。アメリカでは新車は中間層が買えるものではなくなりつつあるのです。
なぜ外国勢はセダンを作り続けられるのか?
その一方で、TOYOTA、HONDA、NISSAやHYUNDAI等の外国メーカーは、米国市場で今でもセダンやコンパクトカーで確固たる地位を築いています。なぜ彼らにはできて、アメリカの自動車メーカーにはそれがきなかったのでしょうか。
その答えはグローバル戦略の違いにあると思われます。アメリカの自動車メーカーは自国で販売することをメインで考えている一方、日本や韓国の自動車メーカーが生産しているセダンやコンパクトカーは北米専用モデルではなく、世界中で売れるグローバルモデル。世界規模で販売台数を稼げるので、米国市場単体で採算が合わなくても、全体の収益構造を維持できます。トランプ大統領が日本の道路をアメ車がぜんぜん走っていないと感じたのはこれが原因でしょう。
とは言え、セダンやコンパクトカーもアメリカでは決して安く買えるわけではありません。
例えば北米でプリウス買う場合。
New 2026 Toyota Prius XLEは35,000ドル位で店頭プライス付います。

35,000ドルは日本円で550万円位、乗り出しだと約590万〜620万円になるはずです。
それでも、アメリカの新車平均取引価格は48,000ドル前後(日本円で760万円位)で推移していますので、大型SUVやピックアップよりはずっと安いですね。
この流れは変わらのか?
新車市場=富裕層の贅沢品、中間層以下=リスクの高い低品質な中古車市場へ追いやられる(質の高い中古車は高い)、というK字型の二極化は、もはや不可逆的なトレンドと言えます。
しかし、そこで生まれたK字型の空白地帯を、中国メーカーは狙っているはずです。
好きな車と、暮らそう。
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