BMW 「キドニーグリル」
輸入車が好きな方は1度は耳にしたことがあるであろう「キドニーグリル」。
BMWの象徴である「キドニーグリル(Kidney Grille)」は、自動車デザインの歴史の中でも特に長く、変わらずに受け継がれてきたアイコンの一つです。
その歴史は、現在の形に至るまでにいくつかの重要な変遷をたどっています。
1.誕生(1930年代):実用性と美しさの融合
1933年:初代キドニーグリル
キドニーグリルが初めて登場したのは、1933年の「BMW 303」というモデルです。
この当時のグリルは、現在のような腎臓の形をしていましたが、上下に非常に長く、縦型でした。これは、当時の航空機エンジンの冷却技術を応用し、エンジンルームの容積に合わせて効率よく空気を導入するための実用的なデザインでした。
この「303」以降、縦長の二分割グリルはBMW車の共通のデザイン要素として確立。
2.黄金期(1960年代~1980年代):横長・小型化
ノイエ・クラッセ(New Class)の時代
1960年代に登場したノイエ・クラッセ(例:1500、2002)や、初期の「3シリーズ」「5シリーズ」の時代には、キドニーグリルは横に幅広く、高さが低く、小型化しました。
左右のヘッドライトの間にある、横に伸びたシャープな形状が特徴で、このデザインが現代のBMWの「伝統的で古典的」なイメージを形作りました。
多くのファンがこの時代のグリルのバランスを愛しています。
3.一体化と進化(1990年代~2000年代)
統一感の強調
1990年代のモデル(例:E36型3シリーズ、E39型5シリーズ)では、キドニーグリルは左右のヘッドライトとデザイン的に一体化し、よりフロントフェイスの中心として強調されるようになりました。
デザイン的には比較的安定し、シャープで洗練された形状が主流です。
4.巨大化と再定義(2010年代後半~現在)
大型化のトレンド
2010年代後半から、中国市場などでの「威厳」「存在感」の要求に応える形で、グリルが再び大型化する傾向が始まりました。
特に、SUVやフラッグシップモデル(例:X7、7シリーズ)でこの傾向が顕著になりました。
5.垂直回帰(2020年代)
新型の「4シリーズ」やEVの「iX」などで、縦方向に長く、より巨大なグリルが採用され、1930年代の初代に近い形状に回帰しました。
6.EVと発光(アイコニック・グロー)
Vでは、グリルが単なる空気取り入れ口ではなく、センサーの格納庫となり、さらにLEDで光る「アイコニック・グロー」が採用されるなど、技術とデザインのアイコンとして進化を続けています。
このようにBMWとキドニーグリルが切っても切れないものなのです。
最近SNSでAIによる未来のBMWのような画像を見ましたが、思わず吹き出してしまった。
というのも・・・
それはクルマではなくキドニーグリル(笑)
好きな車と、暮らそう。
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