車に入れっぱなしは危険な物

2025年1月31日

修理や点検でお客様の車両をお預かりした際、気になることがあります。それは、モバイルバッテリーやポータブル電源が車に載ったままになっている車両があることです。

今月28日、韓国釜山の空港で、エアプサンの旅客機から出火し、この旅客機の胴体が全焼してしまいました。機内の荷物棚から突然煙が出て火災になったそうなので、モバイルバッテリーやバッテリーを使用する電子機器が原因となった可能性があります。

飛行機に乗る時には、荷物の検査で基準を満たしているバッテリーなのか、記号や容量チェックしています。つまり、それだけでは不十分という事になります。自動車にモバイルバッテリーやポータブル電源、電子機器を乗せる際には、もちろん荷物検査はありませんから、安全であるかは自分で確かめなければなりません。ネット通販で買った怪しいバッテリーやバッテリーが内蔵された電子機器には手を出さないほうが良いです。

また、まともな商品であっても、夏の高温になる車内に置きっぱなしは危険です、車内の温度が70度位になりますから。落としたりして衝撃を受けたバッテリーは処分したほうが良いでしょう。

ポータブル電源にはリチウムイオンバッテリーを使用したものと、リン酸鉄イオンバッテリーを使用したものがあります。後者のほうが高温環境下でも発火や爆発のリスクは低いと言われていますが、過信は禁物です。

バッテリーなんてとても身近だし、火が出るなんて滅多にないことでしょ、と思う人が多いとかもしれませんが、私の知人の親戚は、バッテリーが火元になって家が全焼しています。

滅多に起こらないことであっても、それが起こった時の損失があまりに大きいので、便利だけどリスクがあるモノだと思っておいたほうが良いと思います。


好きな車と、暮らそう。
AUTORIESEN
052-774-6151
auto@riesen.co.jp

サービス工場Blog
車検、点検、整備のあれこれを毎日更新!
熟練のメカニックの匠の技をご覧頂になれます。