低価格車の販売が伸びたアメリカ

2025年1月8日

日本と違ってアメリカの経済は好調で羨ましい、と思いがちです。アメリカは富裕層・超富裕層が増加する一方で、中流階級が減少しています。減少した中流階級の一部が富裕層に移行し、大半は中流から下流の階層に移行していると言われています。

アメリカの自動車販売状況がそれを表しています。

2024年にアメリカで販売台数を伸ばした乗用車は、低価格車でした。アメリカで最も安い新車と言われていた日産ヴァーサは、前年比で70%以上販売台数を伸ばしています。

アメリカで販売台数を伸ばした日本の自動車メーカー車は

・日産:セントラ、ヴァーサ、キックス
・三菱:ミラージュ
・ホンダ:HR-V、シビック、CR-V

CR-Vは35,000ドル(日本円で約550万円)位するので低価格車ではありませんが、アメリカで販売されているSUVとしてはお値打ちなのでしょう。BMW X1でも日本円で700万円位します。アメリカで販売台数を伸ばしているSUVは、だいたい3万ドル前後かそれ以下のビュイックのエンピスタ、シボレーのトラックス、ジープのコンパス等です。

アメリカで最も安い新車と言われている日産のヴァーサも、エントリーグレードは2万ドル位(日本円で約315万円)で売られています。アメリカの平均時給は日本円で約5,000円(アルバイトも正社員も含む)です。日本で時給5,000円なら日産ヴァーサの倍の値段の車でも余裕で買えそうですが、物価高のアメリカではそうはいきません。

アメリカは高給で、それだけを見れば羨ましい!と思ってしまいますが、物価も高く、特に医療費は日本と比べて非常に高額です。そう考えると日米間の生活水準の差は思ったより小さいのかもしれません…。


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