BYD躍進の裏で起こっている問題 |ブラジル
今年の10月に、BYDを歓迎しているブラジル 、というタイトルのブログを書きました。
しかし、ブラジルのBYD歓迎ムードに水を差す問題が発覚しました。
日本でもニュースになりましたが、ブラジルに建設しているBYD工場建設現場で、労働者が奴隷のような扱いをされていることが発覚。ブラジル労働検察庁が163人の労働者を救出し、建設工事がストップしました。
奴隷のような扱いを受けていた労働者は主に中国人。BYDが直接雇用したのではなく、中国で別会社に雇用され、ブラジルに入国後少なくとも107人はパスポートを取り上がられました。虚偽の求人広告に釣られたのだと思われます。
奴隷のような状況は具体的に
・週休0日の週がある
・31人に対してトイレは1つ
・朝4時に起床し、31人が1つのトイレに行列
・朝5時30から仕事が始まる長時間労働
・パスポートが押収され、給与の何割かが差し引かれる
・マットレスの無いベッドで就寝
・外出は許可制で基本的に24時間管理化に置かれている
ブラック企業よりも酷い?
BYDは近年目覚ましい成長を遂げていますが、その裏で労働搾取と言う重大なコンプライアンス違反をしていた訳です。となると、今回のブラジルの件は氷山の一角?と誰もが疑います。
中国特有の問題が表面化するまでその行為が続けられ、それが発覚してから修正する、という悪しき習慣。成果を優先してコンプライアンスが軽視されがちですが、情報統制が厳しいためメディアも報道にブレーキをかけてしまうので、問題が表面化しなかったり、したとしても時間がかかります。
問題露呈後に修正する象徴的な出来事の一つに、温州市鉄道衝突脱線事故があります。事故翌朝には車両を埋めてしまいましたが、証拠隠滅だ!と非難され、埋められた車両が再び掘り出されたことがありました。
問題が露呈してから修正する、という対応が、いつまでも国際的に通用するとは思えないのですが…
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