車の無い生活を考える
耐久消費財である自動車を取り扱っていて、リピーターも多くなっています。この業界で歳を重ねていると、車検や点検等で定期的にお会いする機会があるので、いつの間にか10年、20年と長いお付き合いになることが多いのです。
お子様が生まれ、そのお子様が成人して自動車を購入される。転勤してまた戻られて弊社をご利用される。重い病を患われながらも、見事回復され、再度自動車をご購入されたお客様もいらっしゃいます。
今日も近所にお住まいで長い間弊社をご利用されていたお客様が来店されましたが、高齢になりいよいよ運転免許証を返納する、と言う話になりました。プロのドライバーでもあったこのお客様が、自動車のある生活に終止符を打つ、と言う大きな決断をされましたので
「いやいやそんな事は言わず、まだ乗りましょうよ」
なんて無責任なことはとても言えません。いつかは自分もその決断をする日が訪れるますが、運転免許証返納による喪失感を考えるとちょっと気が重くなります。その頃には完全自動運転車に切り替わっていれば良いのですが…。
この辺では行きたい所に自由に行き来できなくなるだけで、車の無い生活は不可能ではありません。しかし公共の交通機関が無い場所では利便性が大きく低下すると思います。
ちょっと極端な話になりますが、世界で最も僻地と言われているトリスタンダクーニャ島にある小さな町、エディンバラ・オブ・ザ・セブン・シーズでは、車は必要ないと言われています。徒歩圏内に病院、郵便局、協会、スーパー、学校、バーがあるのでわざわざ車を使う必要がありません。
こんな町なら旅行や遠出を諦めることができれば、車が無くても不便だと思わないかもしれません。それでもGoogle ストリートビューで見ると車はありますが…
散村、散居村と呼ばれている集落が点在するように広がっているところでは、病院やスーパー、郵便局が何キロも離れていますので、そんなところで免許返納することになったら、自力で生活するのはかなり大変ですね。
好きな車と、暮らそう。
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