女子高校生が開発した自動車の安全装置
アメリカのコロラド州は複数の国立公園や保護区があります。とても自然豊かで多くの野生動物が生息しています。
野生動物が多いコロラド州では過去10年間で、毎年約3,300件も野生動物との衝突事故がコロラド州運輸局に報告されています。報告されていない事故が含まれていないので、実際の事故件数はもっと多いと言われています。特にヘラジカは体が大きいので事故になった時のダメージが大きくなります。コロラド州では野生動物との事故によって、推定8,000万ドル(約113.6億円)の物的損害が発生していると言われています。
そんな動物との接触事故を減らそうとコロラド州のハイスクールのProject Deerのメンバーである4人の女子高生が安全装置を開発しました。
この安全装置は、赤外線カメラを使用して前方の周囲を画像化。その画像を処理するのですが、ここで活用されるのがAI。AIが学習したデータからヘラジカだと検知したら光等でドライバーに警告して減速を促します。赤外線カメラなので夜間や悪天候時でも見落としません。
Samsungが主催するグローバル教育プログラム”Solve for Tomorrow”のコンペティションで、Project Deerは12,000ドルを獲得しました。
今後はAI処理を高度化して、ヘラジカだけではなくクマや小型哺乳類等様々な動物を検知できるように機能を拡張したいそうです。
コロラド州は野生生物の衝突を避けるために、フェンスの設置等に数百万ドルを注ぎ込んでいることが分かりました。ハイスクールの教師はProject Deerが開発したこの安全装置は1,000ドル~2,000ドル位だとが述べています。
実用化される日が来るかは分かりませんが、カメラをフロントガラスに貼り付けマイクロプロセッサを吸盤等でダッシュボードに固定して使用するみたいなので、旧車でもこの装置を取り付けられそうですね。
好きな車と、暮らそう。
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