テスラのトレーラーが炎上、消火に19万リットルの水を使う

2024年9月15日

先月、テスラのバッテリー電気セミトレーラートラック、SEMI(セミ)が、カリフォルニア州のタホー湖の西、州間高速道路80号線で夜中の3時過ぎに事故を起こしました。

昨日NTSB(国家運輸安全委員会)による事故調査の中間報告がありました。事故の原因はまだ不明ですが、この事故の衝撃でテスラ・セミのバッテリーが発火して炎上。15時間も道路が閉鎖され、消火するために50,000ガロン(約19万リットル)の水が必要だったとNTSBは暫定報告書で述べています。また、有毒ガスが空気中に放出され、吸引の危険性がある中での消火活動だったとか。

テスラ・セミはデリニエーター(視線誘導標)に接触した後、直径約30cmの木に衝突。ドライバーはクラッシュ直後に脱出して無事だったそうですが、その後バッテリーから火が出ました。消防隊員が温度モニターで温度を測ったところ、540℃の高温になっていたことを確認したそうです。アルミニウム合金を溶かすのに十分な温度で、IV度熱傷を引き起こす温度の4倍高温になります。

また、カリフォルニア州森林防火局は延焼を防ぐために、事故現場の周辺に飛行機を使って難燃剤を撒きました。鎮火後、テスラ・セミは野外の施設に運ばれ、再びバッテリーから出火しないか24時間監視されていましたが、その間に火が出ることは無かったようです。

事故の時、自動運転モードはOFFになっていたそうです。テスラ・セミにもADASが搭載されていますが、車線逸脱防止支援システムや衝突防止システムは作動していませんでした。

今回は森林を抜ける道路で発生していますが、街の中で事故を起こしたらもっと大変なことになっていたと思います。

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