英国市場に受け入れられつつあるBYD
中国の自動車メーカーのBYDが、英国市場で急速に存在感が高くなっています。
2025年の英国EV市場はTeslaやBMW、Audi等が人気上位でした。ところが2026年に入り、BYDが急成長し、1月~4月の4ヶ月でEV市場シェアの7%を獲得。
今後はBMWやメルセデス・ベンツが新型EVをリリースしてきますが、BYDの攻勢は続くと見通しです。
なぜ英国でBYDが好調なのか?
BYDが英国で好調な理由はいくつかあります。
1.中国EVに対する抵抗が少ない
まず、英国には守るべき純粋な“国産・量販・国内資本”の三拍子が揃ったメーカーがありません。EUを離脱した英国の市場は輸入車に対して柔軟で、EV普及をEU以上に重視しています。(消費者全員が中国EVに抵抗が無い訳ではありません)
2.空白の価格帯にBYDが入り込んできた
欧州既存の自動車メーカーは、利益率の低いコンパクトカーを切り捨て、高単価な大型SUVやラグジュアリーEVへとシフトしました。TeslaやBMW等のEVは、一般の会社員が個人でローンを組むにはハードルが高い存在になりました。
BMWのEVのエントリーモデルiX1は43,555ポンド(日本円で930万円位)。EVが高額なので、フリート契約が多いと言われています。BYDは3万ポンド前後~の価格設定で、安価でも大型モニターのインフォテイメント等も装備されています。
3万ポンドと言っても日本円で600万円以上と安い車ではありません。しかし、英国では日本でいう「残価設定型ローン(残クレ)」に相当するPCP(Personal Contract Purchase)という購入方法が一般的です。新車購入する人は月額支払い重視の購入行動が強く、PCPが広く浸透しています。新車が高くなりすぎて、消費者はPCPを利用せざるを得なくなり、メーカーもPCP前提に販売設計しています。
消費者は、毎月車に◯◯ポンドまで払える、これで購入できそうな車が決まります。
3.EVだけではなくPHEVの選択肢がある
BYDの強味は、EVのみではなくDM-i(PHEV)の選択肢があることです。欧州の自動車メーカーにもPHEVは存在しますが、BYDのDM-iはほぼEVとして使うことができるPHEVなので、EVはまだ不安という人にも受け入れられやすいのです。
4.販売網拡大
BYDは破竹の勢いでディーラーネットワークの拡大を実現しました。2024年で52拠点 → 2025年末には125拠点。自動車業界でも異例のスピードです。
対応を迫られる欧州メーカー
欧州の自動車メーカーは、BYDへの対抗戦略策定が重要な経営課題になります。ある程度予測はできていたと思いますが、英国の自動車市場では既にBYDがもたらした地殻変動が起こっています。
欧州メーカーは高く売って利益を取るモデルを目指していましたが、中国の自動車メーカーは低価格でも性能や装備が劣るどころか優れているモデルをどんどん生産しています。
高い利益を追うビジネスモデルは椅子取りゲームみたなもので、一部のメーカーとモデルでしか上手くいきません。根本的な戦い方を買えないと中国の自動車メーカーにどんどんシェアを奪われる恐れがあります。
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