自宅の郵便受けを頑丈にし過ぎて物議を醸す!

2026年11月4日

アメリカ人男性が、度重なる車の衝突から自分の財産を守るため、郵便受けを要塞のように頑丈にしてTikTokに投稿。その動画が再生回数を伸ばすと、様々な意見が飛び交い議論を呼んでいます。車に関係することで興味深い内容だったので、今日はこれについて触れてみようと思います。

郵便受け強化の経緯は1年で8回破壊されたから

アメリカ・テネシー州に住む大工(カーペンター)のトラヴィス・ハワード(Travis Howard)氏は、自宅の郵便受けに車が何度もぶつかる被害に悩まされてきました。トラヴィス氏本人によると、郵便受けは1年間で8回もぶつけられたそうです。

約1.8トンのコンクリートで要塞化

建設のプロでもあるトラヴィス氏は、持ち前の技術と資材を使って頑丈な郵便受けを組み上げます。

  • 極太の木製支柱
    6×6インチ(約15cm角)の角材を使用。
  • 深さ約1.2メートルの基礎
    地下約4フィート(約1.2メートル)まで掘り下げる。
  • 約2.5立方ヤード(約1.9m³)のコンクリート
    穴に流し込んで固める。構造物全体で約4,000ポンド(約1.8トン)になるそうです。

トラヴィス氏は動画で、「頼むからもう僕の郵便受けにぶつけないでくれ。今度ぶつけたらひどい目に遭うよ」と警告しています。

@builtbytravis After 8 hits, I decided the mailbox needed a little more than a replacement. Concrete, wood, and a whole lot of optimism that I won’t be making a Part 3. Place your bets. How long do we think this one lasts? #cookevilletn #contractorlife #generalcontractor #businessowner #homeimprovement ♬ Paper Moon Static – Marnie Cusk

郵便受けの要塞化には賛否両論

この投稿には、TikTokのコメント欄で賛否両論の意見が寄せられました。

共感・擁護する意見

  • 郵便受けを頑丈にするのは完全に合法です。
  • 郵便配達員として、あなたの郵便受けの選択に感謝しています。
  • 郵便受けにぶつかって死ぬ話をする人たちが、道路の向こう側に木があるとは思っていないかのように話している。
  • 反対意見をコメントしている人は飲酒運転している人。

反対・懸念する意見

  • 郵便受けを守るために他人が死んでよいのか?
  • 自分の庭で人が死ぬのは嫌だ。
  • 道路に近い場所に固いものを置くべきではない。雪が多い地域ならなおさら危険。
  • 反射板をつければよいだけでは?

財産を守る権利を重視する人と、道路脇に固い障害物を置くこと自体が危険だと考える人とで、真っ向から意見が分かれた形ですね。

法的視点と訴訟リスク

「自分の敷地内(私有地)のことなので問題ないのでは?」と思われがちですが、郵便受けの構造には、国や州、自治体のルールや指針がかかわってきます。

衝突時の安全のため細い支柱・浅い埋め込みが推奨され、コンクリート固定は非推奨とされています。また、自宅の庭に見えても道路用地(Right of Way)に含まれる場合があり、その場合は安全規制の対象になります。トラヴィス氏が住むテネシー州の規則についての詳細は分かりませんが、もし基準違反で事故になった場合、賠償責任のリスクがあります。

オハイオ州の過去の判例

2016年12月、オハイオ州で、凍結した路面でスリップし、道路からコースアウトしたピックアップトラックが、補強された郵便受けに衝突。郵便受けは、直径8インチの金属パイプを約3フィート(約90cm)埋め、コンクリートや石で固められたものでした。トラックは横転し、運転手は首から下に麻痺を伴う重傷を負いました。

この家主は、郵便受けが繰り返しいたずらの被害を受けたため強化していました。2021年11月、オハイオ州最高裁は5対2で、家主は運転手に対して注意義務を負わないとして賠償責任を否定しました。アメリカでは郵便受けのいたずらは地域によってかなり深刻な問題になっています。車の窓からバット等で郵便受けを破壊する、メールボックス・ベースボールと呼ばれるいたずらが横行しているのだとか。

要塞化はやむを得なかった?

SNSで物議を醸した郵便受けの要塞化ですが、トラヴィス氏は懲罰的なモチベーションでやったわけではなさそうです。

1年間に8回も郵便受けをぶつけられた、つまり8回も修理をしたことになります。その都度、倒れた支柱を引き抜いて根元の地盤を掘り返して修理を繰り返したことになります。修理のたびに周囲の土が大きく削れて崩れるので、穴自体がどんどん広がっていってしまったようです。

SNSに投稿された動画で「今度ぶつけたらひどい目に遭うよ」や冗談めかした発言をしたことで、懲らしめるためにやった!と拡散されてしまったのでしょう。


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