納車:Toyota Aygo Fire
トヨタ アイゴ ファイア
欧州トヨタのアイゴ。
知らない方も多いのではないでしょうか。
欧州市場におけるトヨタのエントリーモデルとして、長年アグレッシブな存在感を放ってきたAYGO(アイゴ)。
Aセグメントという過酷な欧州超小型車市場で戦い抜くため、フランスのPSAグループとの提携からスタートしたこの車は、生産拠点やデザインの変遷など実にユニークな背景を持っています。
1. フランス車との「異色の兄弟」として誕生(初代・2代目)
初代(2005年〜)および2代目(2014年〜)のアイゴは、トヨタ単独ではなくPSAグループ(プジョー・シトロエン)との共同開発車として誕生しました。
【 3兄弟モデル 】
・トヨタ・AYGO
・プジョー・107(2代目では108)
・シトロエン・C1
メカニズムの共有: プラットフォームや1.0L直3ガソリンエンジンなどの基本構造を共有しつつ、外装パネルや意匠で各ブランドの個性を表現。
特に2代目アイゴはフロントに大胆な「X」モチーフを採用し、アグレッシブなデザインで若年層の心を掴みました。
2. 生産を支えた「TPCA」と完全子会社化への転換
アイゴを語る上で欠かせないのが、チェコのコリーンに建設された合弁生産拠点「TPCA(Toyota Peugeot Citroën Automobile)」です。
2002年:トヨタとPSAが50:50の出資でTPCAを設立。
2005年:工場稼働開始。3姉妹車を同一ラインで混線生産。
2021年1月:アライアンスの見直しに伴い、合弁を解消。トヨタが全株式を取得して完全子会社化。
社名変更:TMMCZ(Toyota Motor Manufacturing Czech)へ改称。
長年3社の合弁工場として機能してきたTPCAは、現在名実ともにトヨタの欧州における主要生産工場へと生まれ変わっています。
3. 現行型「Aygo X(アイゴ クロス)」への進化
2022年に登場した3代目からは、欧州市場のニーズ変化に合わせてクロスオーバー風デザインの「Aygo X(アイゴ クロス)」へと進化を果たしました。
・自社開発へのシフト
PSA(現ステランティス)との共同開発を終了し、トヨタ単独開発へ。
・GA-Bプラットフォームの採用
ヤリスやヤリスクロスと同じTNGA(GA-B)プラットフォームを極限まで短縮して使用し、剛性と走行性能を大幅向上。
・TMMCZでの生産継続
旧TPCAであるチェコ・コリーン工場にて、欧州向けヤリスと共に引き続き生産を担当。
まとめ
欧州戦略が詰まった稀有な1台
日本市場には導入されていないAYGOですが、欧州の狭い都市部を軽快に走る設計、フランスメーカーとの共同開発のノウハウ、そして合弁工場「TPCA」から自社工場「TMMCZ」への移り変わりなど、トヨタの欧州戦略の歴史が凝縮された非常に興味深いモデルです。
ちなみにこの車両はかなりレアなUKモデルの「右ハンドル」です。
S様、この度はありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
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