欧州市場でディーゼル車復活か
2030年までに欧州販売の100%をEVにするという目標を事実上トーンダウンさせ、ディーゼル車の再投入が始まっているようです世界第4位の自動車メーカーであるステランティス(Stellantis)が、欧州市場で一度は大幅縮小させていたディーゼル車のラインナップを静かに復活させています。
まだ国によってディーゼルのラインナップにバラつきがありますが、プジョー、シトロエン、オペル、DS、アルファロメオの一部車両にディーゼルモデルが復活しています。
DS
AlfaRomeo
PEUGEOT

現時点で以下にディーゼル設定がありました(多少漏れがあるかもしれません)。
| ブランド | 対象モデル(例) |
|---|---|
| プジョー | 308(ハッチバック)、308SW(ステーションワゴン)リフター(7人乗りSUV) |
| シトロエン | ベルランゴ(バン/乗用) |
| オペル | アストラ、コンボ(バン) |
| DS | N°4、DS7 |
| アルファロメオ | トナーレ、ステルヴィオ、ジュリア |
なぜ今ディーゼル?
なぜ今ディーゼル車が復活しているのか、その理由はとてもシンプル。
-
EV需要の低迷
欧州でも消費者のEV購入意欲が予想を下回っており、販売が伸び悩んでいます。特に補助金打ち切り以降の購入意欲下落は顕著。 -
規制の緩和
EUが排出ガス規制の目標を緩和する動きを見せ、内燃機関車が生き残れる期間が延びた。 -
米国の政策変化
最大市場である米国でも、トランプ政権が環境規制を撤廃・緩和する方向に動いていて、EVシフトへの圧力が弱まった。
もう1つ理由があって、ディーゼルエンジンはまだ中国が持っていない武器だから。中国はEV技術は世界トップクラスですが、今後排除されるであろうディーゼルエンジンの開発はほとんどしていなかったと思います。エンジン開発は一朝一夕には真似できるものではありません、EUの自動車メーカーは数十年かけてクリーンディーゼル技術を熟成させてきました。
欧州の自動車メーカーも、理想よりもメシの種を優先せざるを得ない状況。特にステランティスは2025年通期で3兆円を超える巨額な赤字を計上していますので、背に腹は代えられないのだと思います。
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