社外部品ってどうなの?

2025年9月24日

自動車をメンテナンスしながら維持していると、必ず部品の交換時期がやってきます。

部品交換する際に、自動車メーカーは純正部品を使用することを推奨しています。しかし、以下の理由で社外部品を選択するケースがあります。

社外部品を使用する理由

  1. 安価である
    純正部品は無駄に高いとは言いませんが、部品によってはちょっと高すぎるでしょ…、と思うことがあります。勿論それなりの理由があっての値付けであることは理解できます。品質に大きな差がなければ社外品でも良い、と言う選択は有りだと思います。
  2. 純正部品には無い機能や性能が社外品にはある
    純正よりもプラスαの機能・性能が欲しいから社外品を選択するケースもあります。例えばブレーキパッド。特に輸入車は純正ブレーキパッドだとホイールが汚れやすい車種もありますが、純正と変わらない制動性能で、かつ低ダストブレーキパッドである社外品を使用する人も多いです。
  3. 純正品の生産終了
    旧型車あるある。純正部品が生産終了してしまった場合、社外品しか選択肢がありません。

純正部品を使用したほうが良いケース

  1. 新車保証期間内
    新車保証期間内に社外品を使用してしまうと、保証修理が受けられなくなる可能性があります。
  2. 良い社外品が無い
    社外品は品質がピンキリ。粗悪品だったり互換性に問題があることもありますので、そういった社外品しか無いのであれば純正品を使ったほうがよいでしょう。(逆に高品質なモノや純正部品の問題点を解決した良品も存在します)。ただし、この品質に関しては、ある程度経験を積んでいないと判断が難しいです。
  3. 直接生死を分け、かつ複雑な部品
    エアバッグ関係や、先進運転支援システム(ADAS)の緊急ブレーキ等、直接生死を分け、それでいて複雑な部品は純正を使うべきです。エアバッグは衝突センサーやECU、インフレータ、そしてエアバッグ本体が連携して作動する安全システムです。緊急ブレーキも複数のコンポーネントが連携して作動安全システムです。

ブレーキパッドとローターの特殊な位置づけ

ブレーキパッドやブレーキローターも生死を分ける可能性のある部品ですが、摩擦という比較的単純な原理で機能するため、高品質な製品を製造する社外品メーカーが存在します。


社外品でも比較的安心な部品は?

社外品でも安心して使用できる部品は以下になります。ただし、基本的に大手メーカー品や、多数供給していて評判の良いメーカー品に限ります。

  1. タイヤ
  2. オイル類
  3. LLC(冷却水)
  4. バッテリー
  5. ワイパー
  6. ブレーキパッド・ローター
  7. フィルター類
  8. ショックアブソーバー、サスペンション
  9. ドライブレコーダー、オーディオ、ナビ
  10. ランプ類

※新車保証が残っている車両については、社外部品を使って問題が無いか確認が必要です。


社外品使用で大きなトラブルも

先ほど、「直接生死を分け、かつ複雑な部品であるエアバッグは純正部品を使ったほうが良いと」説明しましたが、今アメリカでは社外品のエアバッグの部品を使用したことによって、命を失うと言う大きな問題が発生しています。

中国吉林省のDTN社(Jilin Province Detiannuo Safety Technology)が製造した偽造エアバッグ用インフレーターが米国に流入し、現時点で5人の死亡事故が発生していることが分かりました。

このうち1つの事故の例は、時速50km弱で走行中に衝突した車両のエアバッグが展開。ところがその際にDTN社のインフレーターが手榴弾のように爆発し、金属片が首に突き刺さって命を落としてしまったのです。

修理時にDTN社製インフレーターが使用された可能性がありますが、恐ろしいのはこのDTN社のエアバッグ部品がどれくらい流通していのか把握できておらず、また純正部品との見極めが難しい程外観が酷似しているので、今後さらに犠牲者が増える恐れがあるのだとか。

エアバッグは事故で展開した時以外、インフレーターを交換するケースは稀。つまり一度も事故をしていなければDTN社のインフレーターが使用されている可能性はかなり低いはず。逆に、一度でもエアバッグが展開した車両は、修理の際にDTN社製の偽造インフレーターが使われている可能性があります。


適切に社外品を使用することで、維持費を抑えることができたり、純正部品には無い機能や性能を発揮してくれることがあります。また、純正部品が生産終了になって乗ることができないはずの車両に乗り続けることができる等、良いことも沢山あります。無理に使えとは言いませんが、社外品は活用しない手はないと思います。社外部品は、その部品の特性と流通経路をよく理解した上で、信頼できる業者やメーカーの製品を選ぶことが大切です。


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