馬鹿にできないドライバーモニタリングシステムの評価
Euro NCAPが最近発売された新型車の安全性評価を発表しました。
今の時代、消費者は当たり前のように星5評価を期待していますが、星5を獲得ができなかった車種も存在しました。
フランスのニュースが自国メーカーである、プジョーe-3008、e-5008と、ルノーのR4 E-Techの3車種が、星5を獲得し損ねた要因になったある装備のことを指摘しました。
その装備とは疲労検知システムです。
疲労検知システムだけが星5獲得ができなかったわけではないのですが、一定の評価を落としていることは間違いないでしょう。
フランス車の3車種には疲労検知システムが搭載はされていましたが、その性能が低レベルなものだったのです。
この「疲労検知システム」と言う名称、これが既に時代遅れで、今風に言うなら「ドライバーモニタリングシステム」です。このように疲労検知システムがどんな段階を経てドライバーモニタリングシステムになったのかを説明したいと思います。
初期 2000年位~
エンジン始動後、一定の時間、あるいは一定の距離に達したら、コーヒーカップのアイコンがメーターに表示されました。名称はメーカーにもよりますが、コーヒーブレイクアラートと呼ばれていた記憶があります。疲労を検知するものではなく、あくまで一定の条件に到達した時点で表示される簡素なものでした。
第2世代2010年位~
細かい修正陀の有無等、ステアリングの操作パターンや車線キープの安定性等、挙動からドライバーの疲労度を推定し、危険だと判断した時にそれを知らせるようになりました。実際に疲労を検知する仕組みなので”疲労検知システム”と言う名に相応しい機能を有していました。
ただし、道路状況やドライバーのスキルによって誤検知が発生することもありました。
第3世代2020年位~
カメラや赤外線センサーを使ってドライバーをスキャンし、目の動き、視線、瞬きの回数、顔の動きを検知。疲労だけではなく、スマートフォンの画面を見たり、よそ見運転するとドライバーに警告します。疲労検知システムからドライバーモニタリングシステムに進化したことになります。
以下のように、登場から現在まで、重なる期間もありますが3つのステップを経て現在に至っていると思います。
プジョーe-3008、e-5008と、ルノーのR4 E-Techの3車種は、ドライバーモニタリングシステムのところが第2世代の”疲労検知システム“だったことが減点になりました。仮にこの分野で満点でも他の減点の影響で星5には届いていません。細かい点数の積み重ねの結果が星5に繋がります。
「疲労検知システムなんて不必要な装備だ!」
と昔は思っていました。しかし、高齢者が増える日本こそ必要な装備と言えます。
ドライバーモニタリングシステムの今後は?
ドライバーモニタリングシステムが更に進化すると、
・ステアリングやシートに内蔵されたセンサーが心拍数を計測
・シートベルトやシートに呼吸センサーを内蔵し、呼吸数を計測
・スマートウォッチ等のウェアラブルデバイスのヘルス機能と連携
これによって、ドライバーが正常に運転できる状態なのかを判断します。例えば運転中に脳卒中、心臓発作になった場合、緊急モードに切り替わり安全に自動停止させたりすることができるようになるのでしょう。
また、気が短くて頭に血が上って暴走しそうなドライバーを検知したら、
「事故は一瞬、後悔は一生」
のようなアナウンスをしたり、深呼吸を促すアラートを表示させたりすることもできると思います。
因みに、今回Euro NCAPが発表した中には中国の自動車メーカー(BYD、GEELY、Voyah)も入っています、3メーカーは星5を獲得しています。
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