2024年、欧州28カ国で最も売れた乗用車はダチア・サンデロ
自動車産業に関する世界的な情報提供会社、JATOが2024年の欧州28カ国の新車登録台数のデータを発表しました。
2024年の欧州28カ国の新車市場は、ハイブリッド車と中国の自動車メーカー車が牽引し、成長率は0.9%ですが増加しました。2024年の欧州28カ国の乗用車の新車登録台数は12,909,741台でした。
SUVが登録台数の約54%を占めていて、依然SUV人気が続いている状況です。
低迷するEV
*ここの記事のEVは100%電気で動くBEVとします
2024年の欧州28カ国で新たに登録された乗用車EVは1,985,996台。前年比1.2%の減少となりました。減少の理由は、補助金の打ち切り、車両本体価格が高い、残存価値が低い、充電インフラ不足等が考えられます。今年(2025年)は、EVの販売価格が下落するため、登録台数は増えると予想されています。
絶好調なハイブリッド車
*ここの記事のハイブリッド車はHEVとします
ハイブリッド車の登録は前年比で21%も増加しました。2024年に欧州28カ国で登録されたハイブリッド車の総台数は1,529,806台。そのうち738,500台がトヨタ車でした。つまり、2024年に登録された新車ハイブリッド車のほぼ2台に1台がトヨタまたはレクサスでした。
ハイブリッド車が人気の理由は、EVに否定的な消費者が多いだけではなく、EVの車両価格がハイブリッド車より1.5倍近く高いことも考えらます。
欧州28カ国で最も売れた乗用車は内燃機関車のダチア・サンデロの268,101台でした。
ダチア・サンデロはシンプルで、低価格、燃費も良くて車両重量も軽く、それでいて日常使いに十分な基本性能、快適性を備えています。
「こういうのでいいんだよ!」
の集大成みたいな乗用車がサンデロなのです。
2024年に欧州28カ国で最も新車乗用車の登録台数ランキングは以下です。

JATOより引用
TOYOTAがBMWを抜いて2位に浮上しています。
前年比を見て気になるのは中国メーカーの存在。ランキングこそまだ低いのですが、前年比でBYDが+216%とXpengが+304%増加しています。一方、Lynk & Co、Ora、Geely(吉利)ホールディングの傘下にあるPolestarは前年比で大きく落ち込んでいます。欧州を舞台に、中国自動車メーカー同士の戦いも始まっているのかもしれません。
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