南米北部で第二の人生を送る日本車
車を手放す時にGPSトラッカーを忍ばせれば、自分が乗っていた車がどこに行ったか調べることができますが、さすがにプライバシーを侵害する行為になるのでおすすめできません。
ただ、廃車になるまで乗り潰した場合を除けば、自分が乗っていた車がどこに行ったのかは気になりますよね。特にトヨタ車は海外に輸出されることが多いのですが、とんでもなく遠いところで余生を送っている可能性もあります。
南アメリカ大陸北部にあるガイアナ協同共和国は、南米では珍しい左側通行(右ハンドル)の国で、日本車率が8割と言われています。また、その隣のスリナム共和国も左側通行ですが、南アメリカで12カ国のうちガイアナとスリナムだけが左側通行の国です。
外務省のホームページの情報によりますと、ガイアナに住んでいる邦人は10人、スリナムに至っては7人しかいません。
ガイアナの道路を走っている大半の車が日本で走っていた中古車です。Google Mapのストリートビューでも日本車の多さに驚きます。
ガイアナの隣のスリナムは、ガイアナ以上に日本車率が高く、9割が日本車と言われています。左側通行の国だから理解できますが、日本車率が高い理由はハンドル位置だけではありません。
10年、20年も経過した車両であっても故障が少ない日本車(特にトヨタ車)は、貧しい国でも人気が高くなる傾向があります。ストリートビューを見てもかなり古い日本車がかなり多いことが確認できます。
しかし、ガイアナもスリナムも、2017年以降は製造から8年以内の車両しか輸入できないよう規制が入りました。交通インフラが整っていないのに古い日本車は安くて壊れないから、と無計画に車が増えてしまうと道路が混乱し、古い車故に環境汚染につながるからだと思われます。
向こうではポンコツ車でも壊れては直し、また壊れては直し…を繰り返して乗るので、日本で乗られてた以上に大切に乗られているかもしれません。
好きな車と、暮らそう。
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