サイバーアタックでアメリカの自動車販売店は大混乱
ニコニコ動画を含むKADOKAWAグループの複数のウェブサイトやサービスが利用できなくなるニュースがありました。ランサムウェア攻撃を受けたみたいです。
ランサムウェア攻撃を受けてしまうと、身代金を支払わないとロックされたデータの復元は、極めて困難と言われています。逆に身代金を支払えば、高確率でデータのロックを解除してくれます。身代金を受け取ってロックを解除しないことが知れ渡ってしまうと、以降の身代金支払いを渋られるからです。とは言え身代金を支払えば100%データが戻る保証は無いので、実際に攻撃を受けた企業は難しい判断を迫られることになります。
イギリスの医療検査サービスのプロバイダーであるSynnovisも最近ランサムウェア攻撃を受けました。約3,300件の外来患者と手術の予約を遅らせなければなりませんでした。また、Synnovisが期限までに約70億円の身代金の支払いをしなかったため交渉が決裂、患者のデータ(患者の名前、生年月日、NHS番号、血液検査の詳細)がダークウェブに公開されたそうです。
アメリカとカナダの自動車販売店向けにソフトウェアソリューションを提供しているCDK Globalも、6/19にランサムウェア攻撃を受けました。
自動車業界向けのソフトウェアソリューションとは、自動車販売店が利用している
・車両販売のための見積もりや受注・発注管理
・修理伝票や整備記録、部品の受注・発注管理
・車両や部品の在庫管理
・オートローン、リースの手続きや管理
・保険管理や手続き
等を行うシステム。
恐らく自動車販売店だけではなく、自動車メーカーや部品商、サプライチェーンの業務にも大きな影響を与えていると思われます。
北米の15,000のシステムがダウンしてしまったので自動車販売店では大混乱。回復まで最低でも数日はかかるらしく、それまでの間はローカルPCに仮入力するか、昔ながらの紙とペンを使ったアナログなやり方で販売や修理の手続きを行うことを余儀なくされました。しかも、システムがダウンしたのが第一四半期末の祝日だったので、より緊張が高まった状況になっていたとか。
20年、30年と努めている古参社員が多い自動車販売店は、紙とペンを使った手続きへの移行がスムーズだったとの情報も。
CDK Globalが身代金を支払うのか、サイバーアタックの影響を受けないとこにバックアップをとっていたのかは分かりません。Bloombergの情報によりますと、復旧するためには数千ドルの身代金を要求している可能性があるそうです。いつまでこの騒動が続くか分からないってのも嫌ですね。
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