トルコ「中国の自動車に40%の追加関税だ!」
トルコが中国から輸入されるすべての自動車に40%の追加関税を課すことを発表しました。
メジャー自動車メーカーを持つアメリカや欧州が関税を引き上げることは理解できますが、なぜトルコが40%もの追加関税を発表したのでしょうか。
中国はEV立国を目指していますが、トルコも国産EVのTOGGプロジェクトを通じてEV立国を目指しています。
それまでもトルコは自動車工場は多数あり、生産した車両を輸出していました。しかし、生産していた自動車は外国メーカーの車両ばかりでした。
トルコは自国がEV生産拠点として適していると分かり、国家戦略プロジェクトとして、自国のEVを世界に売り出そうとしています。
トルコが生産拠点に適していると言われている点は
・欧州と近い
・欧州より人件費が安いのでコスト面での競争力がある
・自動車生産工場が多く、熟練者が多い
主にこの3点だと思われますが、最近トルコに豊富に埋蔵されているホウ素を精製中にリチウムをつくることができるようになったそうなので、これも理由の1つかもしれません。
トルコも中国との関係悪化につながるようなことは避けたかったと思いますが、5~6年前から自国EVの”TOGG”プロジェクトを温めてきたので、中国EVの台頭に脅威を感じているのかもしれません。
このまま追加関税が決まれば、トルコで販売する中国EVは最低でも110万円程度値上がりする見込みです。中国が報復関税を発動してくるのか、あるいは中国がEVを採算度外視の大幅値引き価格を設定し、TOGGのプロジェクトを潰しにかかる…、なんてことをしてくる可能性もなきにしもあらず。
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