BYDは終わっ…てない?
EV業界を震撼させたBYD。
飛ぶ鳥を落とす勢いだったBYD。
ところがここ最近、BYDが…と言うかEVの雲行きが怪しくなっています。
巷では
「BYDは終わった」
「中国のEVは終わった」
と騒がれていて、BYDの将来性について懐疑的な意見がかなり増えています。
しかし
「本当にBYDを恐れるのはこれからだ」
と、欧米の自動車メーカーは警戒しているようです。日本の自動車メーカーがどう思っているのかは分かりませんが、ある程度は警戒していると思います。
その警戒心を加速させたモデルがBYD SEAGULL。
BYDの戦略で他メーカーが警戒しているのは価格破壊で、しかもそれはかなり近い将来起ると言われています。
価格破壊と言っても、恐れる必要のない価格破壊と脅威のある価格破壊があります。
安かろう悪かろうの価格破壊は自滅型の価格破壊ですが、BYDは安くて高品質な攻撃型価格破壊を仕掛けて来るようです。
BYDの価格破壊が攻撃型である理由は
・極めてシンプルで効率的な構造
・予想以上に品質も信頼性も高い
・垂直統合
垂直統合とは、部品や原材料を調達、製造から販売までの肯定を自社で行うことです。今はほとんどの自動車メーカーが、世界各国の部品メーカーから部品をかき集めて自動車を製造していますが、BYDはそれを全て自社で行おうとしています。
一昔前、
「EVは部品点数も少なく構造がシンプルなので、安価で故障も少ない」
と言われていました。ところがいざEVシフトになると、複雑で高額、修理が困難な車両ばかり。
各国の複数のコンサルティング企業が30台以上の中国製EVを解体してベンチマークを実施。調べれば調べるほどその恐ろしさを知ることになったそうです。
「なぜこんなにシンプルな構造なんだ?」
「品質も高く信頼性も高い」
「極めて効率的に作られている」
と。
BYD SEAGULLは他メーカーのEV、シボレー ボルトや日産リーフ、BMW i3と比較しても加速性能や質感で見劣りすることが無く、それでいて価格は1万ドル以下であることに驚いています。
デメリットが露呈したEVですが、あまりにも安ければ、ちょっとやそっとのデメリットをがあっても買う人は増えます。買う人は増えると充電インフラが整い、デメリットがさらに小さくなるのです。
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