最近の車のCD値

2023年11月24日

ちょっと古い話になりますが、トヨタ自動車が初代エスティマの販売を開始したのが33年前の1990年です。

丸みを帯びた独特のデザインの初代エスティマは、天才タマゴと呼ばれていました。車の空気抵抗を表すCd値が0.35でしたが、当時このサイズの車両で0.35と言う数値はかなり優秀な数値だった記憶があります。

2代目のエスティマは今から23年前の2000年に登場しましたが、2代目のエスティマのCD値は0.30と初代よりさらに良い数値になっています。

0.30と言う数値だけじゃどれくらい優秀なのか分からない、と言う人用に次のような比較をしてみました。同じ頃に販売されていたフェラーリ 360モデナのCD値が0.335。0.30はそれよりもかなり良い数値です。

ぱっと見は360モデナの方がCD値は低そうですが…

20年以上も前の話はこの辺にしておいて、最近の車のCD値は環境問題(CO2排出規制)等のこともあってかなり凄い事になっています。トップクラスの数値は0.17位です。

特にEVは0.2を切る車両が増えていて、メルセデス・ベンツによるとCD値が0.1変わると、EVの航続距離が2.5%も変わるそうです。

ただ、何事にも限度があってCD値は低ければ低いほど良い、と言うわけでは無いらしく、F1カーのように車両重量の軽い車はCD値を低くし過ぎるとダウンフォースが弱くなりグリップ力が低下します。EVは車重が重いのでCD値を下げる恩恵が高いってことでしょう。

好きな車と、暮らそう。

AUTORIESEN
052-774-6151
auto@riesen.co.jp

サービス工場Blog
車検、点検、整備のあれこれを毎日更新!
熟練のメカニックの匠の技をご覧になれます。