最近の車のCD値
ちょっと古い話になりますが、トヨタ自動車が初代エスティマの販売を開始したのが33年前の1990年です。
丸みを帯びた独特のデザインの初代エスティマは、天才タマゴと呼ばれていました。車の空気抵抗を表すCd値が0.35でしたが、当時このサイズの車両で0.35と言う数値はかなり優秀な数値だった記憶があります。
2代目のエスティマは今から23年前の2000年に登場しましたが、2代目のエスティマのCD値は0.30と初代よりさらに良い数値になっています。
0.30と言う数値だけじゃどれくらい優秀なのか分からない、と言う人用に次のような比較をしてみました。同じ頃に販売されていたフェラーリ 360モデナのCD値が0.335。0.30はそれよりもかなり良い数値です。
20年以上も前の話はこの辺にしておいて、最近の車のCD値は環境問題(CO2排出規制)等のこともあってかなり凄い事になっています。トップクラスの数値は0.17位です。
特にEVは0.2を切る車両が増えていて、メルセデス・ベンツによるとCD値が0.1変わると、EVの航続距離が2.5%も変わるそうです。
ただ、何事にも限度があってCD値は低ければ低いほど良い、と言うわけでは無いらしく、F1カーのように車両重量の軽い車はCD値を低くし過ぎるとダウンフォースが弱くなりグリップ力が低下します。EVは車重が重いのでCD値を下げる恩恵が高いってことでしょう。
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