EV、まもなく価格競争時代に突入か
ここ数年で世界ではEVが急激に販売台数を伸ばしてきましたが、EVメーカーの第3四半期決算が発表され、EV需要が鈍化していることが分かりました。
需要鈍化の主な理由は
- EVに乗ってみたいと思う限られた層が購入した(もともと需要が限定的だった)
ある程度ゆとりがあって、EVのデメリットを見て見ぬふりができ、新しいモノやコトにチャレンジしてみたいと言う人達は、話題性のあるEVに一度は乗ってみたいと思うのでしょう。その層が多くはなかったと言うことですね。 - EVの補助金の減額や打ち切り
EVの補助金の減額や打ち切りで売れなくなると言うことは、定価では割高だと言うことになります。補助金が出ることを考慮してメーカーも強気の価格設定にしていたのかも? - 現時点では未完成
EVがガソリン車やディーゼル車と比べてもデメリットがほとんど無く、本当に素晴らしい自動車だったら需要が鈍化することはありません。
売れ行きが悪くなると、販売価格を下げると言う手段もありますが、世界的に車の価格が上がり続けている今、なかなか簡単にできることでは無いはずです。しかし、テスラは売れ行きが悪くなってから積極的に値下げをしていますね。
また、BYDの台頭もEV価格低下に大きな影響を与えることになると思います。BYDはリン酸と鉄を使ったリチウム電池よりも更に低コストなバッテリーを中国のEVバッテリーメーカーのCATLやBYDや開発しているので、ドーンとEVの値段が下がる可能性があいます。
こうなると欧州のメーカーも価格競争を回避することは困難になります。つまり、価格を下げざるを得なくなるのです。
日産自動車も出資しているルノーのEVブランド”アンペア”もトゥインゴクラスの低価格EVの販売を予定してるそうです。同グループのDacia Springも同じクラスの最安EVの座を狙っています。消費者にとって販売価格が下がることは嬉しいことですが、EVメーカーにとってはBYD等の中国メーカーも躍進しているので、かなりのレッドオーシャンだと思います。
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