輸入ご依頼のお問い合わせの前に

2023年10月13日

毎日メールで車の輸入に関するお問い合わせを何通も頂いておりますが、
こういったお問い合わせを現地調査する場合、結構大変であることをご理解頂きたいと思ってこのブログを書きます。

まず、現地調査はある程度コストがかかります。

現地で人を動かさないといけませんし、購入に至らない問い合わせを複数回連続でするとそのうち返事が来なくなってしまいます。

弊社は海外に複数のルートを持っていますが、

「ちょっとどんなもんか知りたい」

程度のことで海外担当者にコンタクトを続けると、問い合わせばかりで手間とコストがかかり、そのうち返事が来なくなってしまいます。つまりそれは取引先を失うことになるのです。

間違えないで欲しいのは、問い合わせをしてくるな、と言っているわけではありません。

実際に日本では入手が難しい車両を輸入して欲しいと、強い気持ちでお問い合わせを頂くケースも多いです。

詳しくご希望を記載して頂いている場合には、我々も頑張って見積を出させていただきます。

逆に、こんなお問い合わせは困る、と言う例をご紹介します。

例1

ポルシェ930
程度の良いやつ
事故歴無し
できるだけ安く
乗り出しいくらですか?

こんな内容だと、申し訳ないのですが我々のモチベーションも全く上がりません。

例2

ご希望車両のURLを貼り付け
www.******.com
この車両を輸入したらいくら位になるか教えてください。
既にこの車両を販売している販売店には連絡をとり、在庫があることも確認済みです。

何の問題も無いように思われるかもしれませんが、既に日本から問い合わせを入れている状況で
別のルートで日本へ輸出する問い合わせが入ったとなると、売り手が複数件問い合わせが入ったと思い
強気になり価格を上げてくる可能性があります。

中古車の場合、走行距離やボディカラー、装備やオプション、仕様等によって価格も大きく変わりますので、このあたりを詳しく教えて頂かないと大凡の金額も出し辛いです。

また、基本的に今の為替レートではかなり高額になることもご理解頂かないといけません。

乗り出し500万円位だろうと思っていたら、弊社の伝えた乗り出し価格が800万円だった。予算オーバーでした。
こんなケースが大半です。

現地の販売価格に、購入する手数料、輸出する手数料、船賃、通関費用、書類作成費用、ガス検査やマフラーの騒音試験、保安基準適合のコスト、弊社の手数料や陸送費用等が必要になります。

その他、基本的にナンバー登録できるのは北米と欧州(EU圏)、英国の車両です。

よくあるのはオーストラリアからの輸入です。オーストラリアから輸入した車は登録できません。そう説明しても、

「知人がオーストラリアから輸入した車に乗っている」

と言われたことがありましたが、できないものはできないのです。おそらく一昔前に裏技でも使って登録したのでしょうが、今は厳しくなり無理です。

弊社のお客様がオーストラリアからある業者さんに依頼してNISSANの車を輸入しましたが、結局登録できなかったそうです。

我々ができないと説明しても、いやできるはずだ!と言われるとかなり困りますし、面倒です。

愚痴っぽくなってしまいましたが、どうしてもお伝えしておきたくて。

好きな車と、暮らそう。

AUTORIESEN

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