支払総額表示が義務化され業界は変わるかな?

2023年10月9日

今月1日から中古車価格の支払総額表示が義務化されました。
義務化されてから1週間以上経過しました。

10月に入ってから中古車を調べている方は、あれ、中古車相場が上がった??

と思われたかもしれませんが、総額表示になっているので基本的には同じことです。

基本的には“を付けた理由は、今まで仕入れ値に限りなく近い価格で車両を販売し、諸費用や不必要なオプション代を乗せまくっていた販売店は、車両本体価格を上げないことには商売が成り立たないからです。表示切替のタイミングで車両価格を上げていると思います。

なぜ今まで車両本体価格を下げて販売しようとしていたのか?

それは、車両本体価格を下げた方が情報サイトで検索した時に消費者から選ばれやすいから。低価格設定と言う餌で消費者を釣らないことには料理ができないってことです。

この手の中古車販売店にとって、車両はあくまで不必要なオプションや保証を販売するための道具でしかなく、それを分かり難くするために店舗作りややらせの口コミで印象操作をしているのです。

競争を原則とする資本主義の日本において、ある程度印象を良くしようとするのは当たり前のことですが、ステルスマーケティングや口コミ評価の操作(やらせレビュー)は消費者にとって判断を狂わす悪い情報と言えます。ステルスマーケティングは今月1日から景品表示法違反になりましたね。

中古車が総額表示になったことで、とりあえずぼったくり店はある程度大人しくなると思いますが、消費者もある程度の知識を身につけておかないと知らぬ間に不要オプションを買わされているかもしれません。大手だからそのやり方が正しいとは思うべからず。

今後は

「ボディコーディンをしないのはおすすめしません」
「タイヤ保証はお客様のためにも外せません」
「有料の1年保証を外して販売するとトラブルの元になるので外せません」

こんなことを言ってくるようなところで車を買ってはいけません。こんなこと言われたらすぐに商談を終了して帰りましょう。

不要なオプション費用などの支払いの強要は、自動車公正取引協議からの指導の対象になる行為です。悪質な場合は事業者名が公表され、最大100万円の違約金(2回目以降は最大500万円)が科されることになります。支払総額で販売することを嫌がるような店では絶対に買わないことです。だいたい強要してくるオプションに限って低品質であることが多いんです。

ここで間違えてほしくないのは、ボディコーティングや保証が駄目と言っているわけでは有りません。クオリティの高いコーティングなら有料でも施工したほうが良いと思っています。お客様にとって有益な提案することは両者にとって良いことですよね?重要なのは、この手のオプションを選択する権利はあくまでお客様にあること。

好きな車と、暮らそう。

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