車の装備品使用のサブスクリプションは失敗か?
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、購入した車に搭載されている機能がロックされていて、自動車メーカーに毎月あるいは毎年費用を支払ったらロックが解除され装備が使えるようになる、これが車の装備品使用のサブスクリプションです。
例えば、購入した車のシートヒーターを使いたければ、月に15ドルを支払えばその機能を使えるようにする。支払わなければシートヒーターの機能をロックします、という考え方です。支払いをしたらシートヒーターを後から付けてくれるのではなく、装備されているシートヒーターを使えるようにするために使用料を支払わなければなりません。支払いを止めると、再度ロックされてしまいます。
シートヒーター以外にもステアリングヒーター、自動ハイビーム、リモコンスターター、クルーズコントロール、運転支援機能や音声認識等、装備によっては4,000円位、すべての機能を使えるようにすると毎月1万円近くの支払わなければならない車種もあるそうです。
以前にドイツのある自動車メーカーがApple CarPlay / Android Autoを使えるようにするために年間12,000円程の支払いをさせようとしましたが、それまでは無料だった同装備が有料になること、また、他メーカーも無料のまま使えるのになぜ!と言う意見が多くて失敗に終わりました。
ある機関が新車を購入する予定の人たちを対象に装備品使用のサブスクリプションについて調査したところ、機能のロックを解除するために月額料金を支払うことに対し、25%は支払って使うと回答したそうですが、75%は腹立たしく感じると答えたそうです。
装備品使用のサブスクリプションは、比較的高額車に設定されることが多いので、一般大衆車で調査すると腹立たしいと思う割合が増えるそうです。
「こりゃ装備品使用のサブスクリプションは失敗だ!」
と考えるのは間違いで、装備によってはサブスクリプションの方が良い場合もあります。具体的には、ソフトウェアのアップデートによって機能・性能が良くなる運転支援システムやナビゲーションシステム等は、比較的使用料を支払う理解を得やすい傾向にあるとか。
しかし、シートヒーターやAppleCarPlayのような機能をロックすることに対しては
「意地悪でしか無い!」
と思ってしまうみたいです。私もそう思います。
自動車メーカーにとっては、シートヒーターのような装備を注文ごとに必要・不要を別けることが余分なコストになっているのかもしれませんね。
最近、あるYoutuberが車のコンピューターをハッキングし、ロックされていたすべての機能を無料で使えるようにすることに成功しました。月額使用料を支払わなくても良いアンロックサービスや、ロック解除できる裏ツールが新しいビジネスとして成り立つ時代が来るかもしれません。法的にどうなのかは知りませんが…。
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