アフリカの自動車メーカー、IVMをご存知ですか?
イノソン・ビークル・マニュファクチャリング(Innoson Vehicle Manufacturing)と言う自動車メーカーをご存知でしょうか。
ナイジェリアのアナンブラ州ンネウィに本社があり、2007年に設立され、2010年から自動車の生産を開始したアフリカ最大の自動車メーカーです。名前が長いので、Innoson Vehicle Manufacturingの頭文字をとってIVMと略されています。
自動車部品の70%を自国で生産しているらしく、残りの30%は日本やドイツ、中国から調達しているそうです。
「部品の70%を自国で生産しているって凄い!」
と思っていましたが、調べてみたらこの数字、かなり怪しいことが分かりました。
まず、オフィシャルサイトのトップページを見ると、見たことあるようなデザイン(ハイエースやアルファードに似ている)の車がズラリ。
試しに商品ラインナップのSUVのIVM G80を調べていたところ、中国のBAIC BJ80と見た目がそっくり。どうやらIVM G80はBAIC BJ80をベースにして生産された車両のようです。
IVM G80 IVMのHPより
BAIC BJ80 BAICのHPより
セダンのIVM CARISも、中国の東風柳汽の傘下のブランド、Forthing のJingyi S50と見分けがつかないほど似ています。
IVM CARIS IVMのHPより
Forthing のJingyi S50 FortingのHPより
これで70%の部品を自国で生産しているってのはかなり無理があります。自国調達70%、他国調達30%が逆何じゃないの?いや、もしかしてローカライズしてバッジを替えただけだったりして!?
ここ最近、中国とナイジェリアはとても仲良しで、巨額のチャイナマネーがナイジェリアに注ぎ込まれているようです。だったら、堂々と中国メーカーのブランドで販売すれば良いのでは、と思ってしまいますが、中国政府とナイジェリア政府との間でこうした方が良い、と言う何かがあったのでしょう。気になりますね。
ナイジェリアのIVMはアフリカ諸国に自動車の輸出をしているらしく、去年の11月からシエラレオネにも輸出を開始したそうです。シエラレオネにもチャイナマネーが流れ込んでいますが、シエラレオネ国内では増大する中国の影響力を不安視する人もいて、彼らはこのままでは全て中国に支配されてしまうのではないか、と懸念しているとか。このような大人の事情があって、IVMが中国車のバッジを替えて生産していることにしているのかも?
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