フォードが出願した特許

2023年6月9日

一昨日のヤフーニュースで、ちょっと気になる記事がありました。

記事のタイトルは、
ローンを滞納すると車が自動で走り去る フォードの出願特許は怖い未来?明るい未来?

この記事を要約すると、米自動車メーカーのフォードがある技術の特許を申請した、と言う内容。
この特許は、「車体を回収するシステムと方法」に関するもので、車の購入者やリース契約者が車関連のローンやリース料の支払いを滞納すると、自動車の機能に制限をかけるそうです。

具体的には、支払いの滞納が通知されたにもかかわらず、その通知を受け取った旨の確認をしないと、クルーズコントロールや窓の自動制御機能、シートの自動制御機能、ラジオ、GPS機能などの機能、さらにはエアコンやスマートキー、ドアの自動ロック解除機能などのオプションを停止されてしまうそうです。

機能の制限だけではなく、滞納通知の受領確認をするまで、車に乗るたびにひっきりなしに不快な音を出す機能、さらには、自動運転でユーザーのもとから走り去ってしまうことまで記載されています。確かに自動運転が当たり前の時代になれば、難しいことではないと思います。

フォードは、この技術を実際に自社製品に搭載する具体的な計画は無いらしく、特許出願についても「必ずしも新しい事業や製品計画を意味するものではない」とコメント。

実際にこの機能が使えたら、信販会社やリース会社はとても回収が楽になりますが、支払いが滞ったとは言え使える機能を強制的に停止することは権利を奪うことにもなるので、2度とフォードは買わない!なんてことにもなりかねません。それでも、この技術が必要とされる可能性もゼロでは無いのでしょう。

それでもフォードは特許を出願することに意味があると判断したのでしょう。こんな特許を出願するなんて、フォードには余程暇な部門があるのかな?と思われるかも知れませんが、自動車メーカーの特許出願件数はかなり多く、2022年は1位~3位が日本の自動車メーカーです。

2022年 世界の自動車メーカーの特許出願件数のランキング
1位:トヨタ(13,630件)
2位:ホンダ(8,290件)
3位:日産(7,570件)
4位:フォルクスワーゲン(7,460件)
5位:GM(6,770件)
6位:フォード(5,960件)
7位:ルノー(5,090件)
8位:BMW(4,750件)
9位:メルセデス・ベンツ(4,650件)
10位:現代自動車(4,400件)

世界ではEVがどんどん増えていますので、それに合わせてEVに関する特許の出願件数も増えているはずです。

 

 

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