今年の4月から車検受検可能期間が長くなる

2025年2月5日

3月に車検の車が多い理由は、自動車販売店が決算月の3月末までにどうしても登録したいからです。また、4月からの新生活に向けて、3月までに車を購入する人が多いことも影響していると思います。

国土交通省がホームページに公表している、2019年~2023年までの5年間における平均月別車検台数のデータを見ると、3月が突出して多いことが分かります。

国土交通省HPより引用

今まで車検は、

有効期間満了日の1か月前から満了日までの間に受けていましたが

今年の4月以降から

有効期間満了日の2か月前から満了日までの間に受ければ良いことになります。

つまり、車検受検可能期間が1ヶ月長くなったことになります。”車検受検可能期間”と書きましたが、絶対にこの期間に車検を受けなければならない訳ではありません。例外として、車検が1ヶ月以上残っていても前倒し(車検を切って)で受けたり、車検の満了日が過ぎてからでも受検するケースがあるからです。

3月に車検が集中することで、車検だけではなく、修理・整備の予約が取りづらくなってしまいます。また、自動車整備業界も人手不足ですから、残業や休み返上によって人手不足に拍車が掛かることを防がなければなりません。分かっていたことなのでもっと早く対策してほしかったですね。

車検を2ヶ月前から受検可能になりますが、2月も2番目に車検が多い月なので、効果は”少しましになる”程度でしょうか…。

それにしても、いい加減自動車販売の決算セールなんて止めてほしいものです。

自動車販売店にとっては

「3月決算までに良い成績をが欲しい!」

と言う販売店都合の動機があるのでしょうが、決算時期に合わせて購入を促す不必要な煽りによって、お客さんは予約が困難な時期に車検満了日を迎えることにります。

昔はそれで良かったのかもしれませんが、人手不足でもこの習慣が変わらないのであれば今後車検難民が増える可能性があります。


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