インドのドライバーの不満
インドの自動車所有者に対して駐車ソリューションを提供する企業(Park+)が、ベンガルールのドライバーが抱いている不安を調査したところ、主に以下の3つであることがわかりました。
1.ロードレイジ(あおり運転、進路妨害、口論や暴力等の攻撃的な行動)
2.駐車場問題
3.FASTagの不具合
1.のロードレイジは半年で57%のドライバーが経験しているそうです。
・交通ルール遵守意識が低い
・交通マナーが悪い
・渋滞が酷い
等の要因が重なって、運転中にストレスが蓄積されやすくなり、ロードレイジの発生率が高くなっているみたいです。
2.の駐車場問題も深刻で、大半のドライバーは合法的に駐車できるスペースを見つけるのに苦労しています。急激に乗用車の台数が増えたので、商業施設などで駐車場の確保ができていないのが現状。インドの都市部では、平日の道路の約40%が車を停めるためだけに占領されている状況です。自動車の急速な普及にインフラ整備が追いついていません。
3.のFASTagの不具合。FASTagとは日本で言うETCです。日本ではETCが無くても高速道路を使用できますが、インドでは2021年2月15日以降、国立高速道路の料金所を使用する車にはFASTagが実質義務化されています。FASTagを使わずに高速道路を利用すると、”FASTag不使用料金”のペナルティが課せられるので、通常料金の2倍の金額を支払わなければなりません。
ところが、このFASTagに不具合が多すぎて問題になっています。日本の高速道路でもETCレーンに不具合があって、一時的に”閉鎖中”と表示されている時がありますが、他のレーンが使えるので通行できなくなることはありません。
しかし、インドではFASTagはシステム障害によって、FASTagが突然無効化されてしまうことが多々あるそうです。具体的にはFASTagの引き落とし口座との紐づけが身に覚えのない銀行口座に勝手に切り替わってしまうと等、なかなか恐ろしいトラブル。他にも残高があるにもかかわらず料金所で認識されなかったり、二重請求される等のトラブルも出ているみたいです。
FASTagの不具合は物流業界にも深刻な影響を与えています。多数のトラックがFASTagの不具合で数時間立ち往生し、物流が混乱することがあるそうです。インドでは貨物の60%以上が陸路で輸送されているため、トラックの移動が遅れると業界全体に影響が及ぶ可能性があります。
日本では何の疑いもなく当たり前のようにETCを利用していますが、これは有り難いことなのかも。
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