今、中国の中古車相場が大きく崩れているそうです。中国自動車ディーラー在庫警戒指数調査の調査結果によると、先月6月の在庫警戒指数は前年比で8.3ポイントも上昇し、大半の中古車販売業者は大きな損失を計上しなければならないそうです。

なぜ中古車相場が大きく崩れてしまったのでしょうか。その答えは終わりのない新車価格の下落です。中国の中古車はもともと利益幅が少なかったそうですが、中古車相場下落によって多くの在庫車を赤字で販売することを余儀なくされているのです。

中国政府は自動車産業を国家戦略的重要産業と位置づけ、様々な政策支援を実施してきました。ところが推進の加減をミスったようで、多数の自動車メーカーによる価格競争が始まりました。吉利控股集団の会長は無秩序な競争によって、価格競争の結果、手抜き、模倣販売、コンプライアンス違反等が繰り返される可能性があると警告しています。

また、大量の売れ残った新車が、中古販売店で中古車として売り出されていることも明らかになりました。販売実績を上げるための裏技です。

中国のEVメーカーはこれまで赤字で車を製造販売しきました。しかし、赤字でも中国当局は自動車産業にさまざまな形で助成金を出し続けてきました。例えば自動車下取り補助金、年間総額は111億9775万元（日本円で約2兆4858億円）であることが分かりました。

完全に負のスパイラルに陥ってしまった中国の自動車産業ですが、それでも最新の技術を搭載した新車をどんどん発表しています。お願いだから他国まで混乱に巻き込まないで。

好きな車と、暮らそう。

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